4月25日、マディソン・バムガーナー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)が、ノーヒッターを達成した。対戦したアトランタ・ブレーブスで走者となったのは、2回表にエラーで一塁に生きた先頭打者だけ。それすらも、直後の併殺打でいなくなった。

 だが、バムガーナーが投げたのは、ダブルヘッダーの2試合目だった。昨シーズンから、ダブルヘッダーは1試合7イニング制で行われている。そのため、バムガーナーの快挙は、公式なノーヒッターとは看做されない。

 公式のノーヒッターの定義については、昨年の開幕直後に、MLB.comのマット・ケリーが発表した記事が詳しい。それを、ごく簡単にまとめるとこうなる。

 イライアス・スポーツ・ビューローとMLBの公式記録員によると、9イニング以上が対象。7イニング制の試合でも、延長戦に入って9イニング以上が行われ、投手(あるいは投手たち)が相手を無安打に封じれば、ノーヒッターとなる。

 ダイヤモンドバックスは、この試合で7点を挙げた。もし、バムガーナー(と後続の投手)が7回裏に同点とされ、延長戦に入っていたら、その前にノーヒッターは途切れていただろう。

 ただ、バムガーナーのノーヒッターは、公式ではなくても、忘れ去られてしまうことはないはずだ。1試合7イニング制のダブルヘッダー(の一方)でノーヒッターを達成したのは、バムガーナーが初めてだ。ホゼ・カンセコの40-40などと同じく、続く達成者が現れても、「最初の」「史上初の」という冠は奪われず、分け合うこともない。

 しかも、この日の1試合目は、チームメイトのザック・ギャレンがノーヒッターまで5アウトに迫り、被安打1本の完封勝利を挙げた。ギャレンもバムガーナーも、完封は公式記録だ。イライアス・スポーツ・ビューローによると、これまで、ダブルヘッダーの合計被安打が最も少なかったのは、ボストン・レッドソックスのマット・ヤングロジャー・クレメンスがそれぞれ完投した、1992年4月12日の計2本だという。

 このダブルヘッダーは、レッドソックスとクリーブランド・インディアンズが対戦。1試合目に登板したヤングはヒットを打たれず、2試合目のクレメンスが2安打を喫した。

 バムガーナー同様、ヤングも公式のノーヒッターには数えられていない。9回表を終え、ホーム・チームのインディアンズが無安打ながら2対1とリードしていたため、9回裏は行われず、ヤングは8イニングしか投げなかった。一方、クレメンスのノーヒッターは初回に潰え、3回裏にもヒットを打たれたものの、こちらは得点を許さず、9イニングを投げきって白星を手にした。