横浜DeNAの三浦監督は●●△、東北楽天の石井監督は○●○。他の監督の「1年目」のスタートと結末は…
今シーズンの新監督2人のうち、横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督は、最初のシリーズで白星を挙げることができなかった。開幕戦はサヨナラ負け。3試合目は終盤まで1対0とリードしていたが、8回裏に追いつかれて引き分けた。一方、東北楽天ゴールデンイーグルスの石井一久監督――GMからGMと監督の兼任となったので、新監督という印象はやや薄い気もするが――は、開幕戦を白星で飾り、シリーズを2勝1敗と勝ち越した。
まだ、143試合中3試合に過ぎないが、他の現役監督10人の1年目を振り返ると、連敗スタートとなったのは、2002年の原辰徳監督(読売ジャイアンツ)しかいない。
とはいえ、最初から勝ちまくった監督も、最初から負けまくった監督も皆無。2018年の井口資仁監督(千葉ロッテマリーンズ)と2020年の佐々岡真司監督(広島東洋カープ)に、昨年8月21日から采配を振った中嶋聡監督(オリックス・バファローズ)の3人は、最初の5試合で3勝2敗。他の7人は2勝3敗だった。
また、監督1年目の順位が前年より下がったのは、4位→5位の佐々岡監督だけだ。勝率がダウンしたのも、2020年の佐々岡監督と高津臣吾監督(東京ヤクルトスワローズ)の2人。中嶋監督の場合は、前年ではなく、昨シーズンの指揮を執る前と比較した。ビフォアの勝率.327(16勝33敗4分)に対し、アフターは勝率.453(29勝35敗3分)。それまでが低かったこともあるが、大きくアップした。
ちなみに、横浜DeNAも東北楽天も、昨シーズンの順位は4位、勝率は.491だった(まったくの同率ではない)。どちらも.500に近く、借金は2。上回ることができそうもない勝率ではないものの、容易に超えられそうな低いハードルでもない。