12月6日、ESPNのバスター・オルニーはこう報じた。「財政が逼迫しているフィラデルフィア・フィリーズは、球団で2番目に高額な選手、先発投手のザック・ウィーラーについて、トレードの申し出を受け入れる気があることを、他球団に伝えている」

 この1週間前に出たAPの記事には「フィリーズは2020年に約1億4500万ドルの損失を蒙った」とある。

 ただ、オルニーの記事には「球団広報によると、オーナーのジョン・ミドルトンと球団社長のアンディ・マクフェイルは、ウィーラーの放出をきっぱり否定」とも記されている。

 また、オルニーが報じたウィーラー放出の噂に対し、オーナーはこう反応した。NBCスポーツのジム・ソールズベリーに「まったくの嘘」、オルニーには「ベーブ・ルースとの交換を申し出られても、トレードには出さない」と語ったという。

 フィリーズは、1年前にウィーラーと5年1億1800万ドルの契約を交わしたばかりだ。この点からすると、放出はあり得そうにない。今シーズン、ウィーラーは11試合に先発し、防御率2.92を記録した。

 もっとも、巨額の損失は真実のようだ。11月下旬に、フィリーズは80人のスタッフを解雇している。

 今オフ、フィリーズの正捕手だったJ.T.リアルミュートは、FAになった。球団で最も高額な選手、来シーズンが13年3億3000万ドルの3年目となるブライス・ハーパーは、フィリーズにはリアルミュートが必要だと公言している。

 もしかすると、リアルミュートを呼び戻す資金を捻出するため、ウィーラーを放出する可能性は、まったくのゼロではないのかもしれない。