各球団最長の「連続イニング無失点」は? いずれも30イニング以上だが…。中日は大野の記録が継続中
10月22日、大野雄大(中日ドラゴンズ)が連続無失点を45イニングに伸ばし、1956年に大矢根博臣が樹立した、40.1イニングの球団記録を塗り替えた。
そこで、各球団の最長記録を調べてみた。
中日を含め、40イニング以上の連続無失点がいる9球団は、割とすんなり判明した。残る3球団のうち2球団も、埼玉西武ライオンズは稲尾和久(1958年)と田中勉(19681963年)の39イニング、横浜DeNAベイスターズは三浦大輔(2007年)の35イニングでまず間違いないと思う。
ただ、千葉ロッテマリーンズの最長記録がわからない。見つかったなかでは、ネイサン・ミンチーが2003年に記録した、32.1イニング連続無失点が最も長かった。果たして、これが球団記録なのだろうか。ご存じの方がいらっしゃれば(他の球団についても見落としがあれば)教えてください。ちなみに、下のリストにいる13投手のうち、ミンチーのシーズン防御率はずば抜けて高いが、これは誤りではない。
連続イニング無失点を継続中の大野は、次の登板で最初の5イニングを無失点のまま終えると、50イニング連続無失点となる。2リーグ制となった1950年以降、ストリークをそこまで伸ばしたのは、1958年の金田正一と1959年の杉浦忠しかいない。
なお、連続イニング無失点については、どこでストリークが途切れたのか、2つの見方がある。1死あるいは2死から点を取られた場合、その0.1イニングもしくは0.2イニングをストリークに含めるか含めないかだ。今回、記録を調べるに当たっては、前に「今さらかもしれないけれど連続無失点イニングの数え方。それと、よく似ているものの微妙に異なるストリーク」で書いたとおり、基本的には含めなかった。ストリークの始まりも、同じ考え方だ。