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兄弟が敵味方に分かれてホームランを打ち合った試合は、兄と弟のどちらが勝っている!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
コリー・シーガー(左)とカイル・シーガー August 17, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月17日、カイル・シーガー(シアトル・マリナーズ)とコリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース)の兄弟が、初めてメジャーリーグの試合に揃い踏みした。弟のコリーが2回裏に3ラン本塁打を打つと、直後の3回表に、兄のカイルがソロ本塁打を叩き込んだ。

 別々のチームにいて、同じ試合でホームランを打ち合った兄弟は9組目。これが11試合目だ。

筆者作成
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 11試合の結果は、兄のチームが5勝、弟のチームは6勝。シーガー兄弟が打ち合った試合までは、5勝5敗だった。

 兄弟のどちらも、こういう試合の勝敗はあまり気にならないかもしれないが、ボイヤー兄弟は違ったはずだ。兄のケンと弟のクリートがともにホームランを打ったのは、ワールドシリーズの第7戦だった。

 また、1組目のフェレル兄弟の場合、兄のリックは弟のウェスからホームランを打った。兄のポジションは捕手、弟は投手。彼らはボストン・レッドソックス(1934~37年)とワシントン・セネタース(1937~38年)でチームメイトとして過ごし――1937年6月のトレードで、兄弟揃ってレッドソックスからセネタースへ移籍した――アベック・ホームランは記録していないものの、何度もバッテリーを組んだ。

 盛りだくさんだったのは、アーロンブーン兄弟の2度目だ。兄のブレットはこの試合の2本目をランニング本塁打で記録し、弟のアーロンは同点の9回裏にサヨナラ本塁打を打った。アーロンのサヨナラ本塁打は、2003年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第7戦が有名だが、レギュラーシーズンでも6本記録している。兄の前で打ったのは、その1本目だ。アーロンの通算本塁打は126本。ブレットはちょうど2倍の252本ながら、サヨナラ本塁打は半分の3本だった。

 ジム・ネトルズは、2度目に兄と打ち合ったのが、キャリア最後のホームランとなった。一方、セザー・クレスポは、兄の前でキャリア初のホームランを打った。

 この9組のうち、ディマジオ兄弟、ボイヤー兄弟、クルーズ兄弟の3組は、それぞれ他にもう1人、メジャーリーグでプレーした兄弟がいる。シーガー兄弟もそうなる可能性はあったが、カイルからすると弟、コリーにとっては兄のジャスティンは、2013年から2017年までマリナーズ傘下のマイナーリーグでプレーし、メジャーデビューできないまま、キャリアを終えた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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