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菅野智之の「月間MVP7度」は10人目、涌井秀章の「3球団で月間MVP」は2人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
菅野智之(読売ジャイアンツ)February 29, 2020(写真:ロイター/アフロ)

 6・7月の月間MVPに選ばれた4人のうち、菅野智之(読売ジャイアンツ)の受賞は7度目、村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)は初、涌井秀章(東北楽天ゴールデンイーグルス)は4度目、柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)は6度目だ。

 月間MVPを7度受賞したのは、菅野が10人目。受賞回数における菅野のランキングは、10位タイから8位タイに上がった。並んだのは、松井秀喜金子弌大(千尋/北海道日本ハムファイターズ)。その上には、8度の川上憲伸山本昌(昌広)と小笠原道大、9度のアレックス・ラミレス杉内俊哉、10度のイチロー、12度の田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)がいる。菅野は、一軍初登板の2012年から数えて、今シーズンが8年目。7度目の月間MVPを手にするまでの速さは、田中の6年目とイチローの7年目に次ぐ。

 また、菅野のすぐ下、11位タイの受賞6度には8人が並ぶ。現役選手は、山田哲人(東京ヤクルト)と今回受賞した柳田の2人だ。

 一方、涌井はラミレスに続き、3球団で受賞した2人目の選手となった。ラミレスはヤクルト/東京ヤクルトで5度、読売で3度、横浜DeNAベイスターズで1度。涌井は今回の前に、西武/埼玉西武(2度)と千葉ロッテマリーンズで受賞した。

 今のところ、ラミレスと涌井に続く3人目がすぐに出てくることはなさそうだ。2球団で受賞している現役選手は5人以上いるが、ほとんどはそのどちらかの球団に在籍している。移籍しない限り、受賞しても3球団とはならない。例えば、西勇輝(阪神タイガース)の受賞は、オリックス・バファローズと阪神で1度ずつだ。岩隈久志(読売)だけは、在籍中を除く2球団、大阪近鉄バファローズ(3度)と東北楽天(2度)で受賞しているが、読売に入団してからは一軍のマウンドに上がっていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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