Yahoo!ニュース

鈴木大地と西川遥輝が記録した「連日の1000安打到達」は過去にもあった!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
仁志敏久 NOVEMBER 15, 2014(写真:アフロスポーツ)

 開幕早々、鈴木大地(東北楽天ゴールデンイーグルス)と西川遥輝(北海道日本ハムファイターズ)が、相次いで通算1000安打に到達した。昨シーズンを終えた時点では、ともに999安打。6月19日の開幕戦で鈴木が1000本目のヒットを打ち、この日は3打数0安打(1四球)に終わった西川も、翌日に続いた。

 鈴木と西川の前には、302人が1000安打以上を記録している。303人目と304人目の彼らのような、連日の1000安打達成は、過去にも起きている。

 それも、1組や2組ではない。伊東勤正田耕三(173人目と174人目)は、それぞれ1994年4月9日と10日に1000本目のヒットを打った。小川博文前田智徳(188人目と189人目)は1998年8月27日と28日、仁志敏久水口栄二(216人目と217人目)は2004年5月2日と3日、二岡智宏金城龍彦(245人目と246人目)は2007年6月2日と3日だ。鈴木と西川は、5組目ということになる。

 さらに、1000安打到達が、彼らよりも隣接していた2人もいる。高橋慶彦田尾安志(133人目と134人目)の1000本目は、どちらも1984年8月7日。初芝清藤井康雄(190人目と191人目)も、ともに1998年9月20日だ。

 連日と同日の計7組とも、対戦カードは別々だった。ただ、鈴木と西川の場合、彼らだけでなくあと1人を含め、3日連続の1000安打到達となる可能性もあった。亀井善行(読売ジャイアンツ)は通算993安打で開幕を迎え、今シーズンのチーム初安打(二塁打)でマイルストーンまであと6本とした。6月20日と21日に3安打ずつであれば、難しいものの、不可能な本数ではない。けれども、亀井は6月20日の試合には出場しなかった。21日の1試合だけで6安打は、さすがに無理だろう。1試合6安打を記録した選手は過去に数人いるが――大下弘は1949年に1試合7安打、そもそも、打席に6度立つ機会があるかどうか。21日も読売のホーム・ゲームなので、リードしていれば9回裏の攻撃はない。また、延長戦に入っても、今シーズンは10回裏で打ち切りとなる。

 なお、到達日が最も近い3人は、仁志と水口と清水隆行(218人目)だ。2004年5月2日と3日と5日。4日間に3人が、それぞれ1000本目のヒットを打った。当時、仁志と清水は読売ジャイアンツでチームメイトだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事