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初登板は15歳◆日本人野手2人が同じ試合に出場◆500本塁打以上の3人が…【6月10日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョー・ナックスホールの銅像 Mar 26, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

◆2005年6月10日

ボルティモア・オリオールズのサミー・ソーサラファエル・パルメイロ、シンシナティ・レッズのケン・グリフィーJr.が、同じ試合に出場する。通算500本以上のホームランを打っている選手が3人出場した試合は、それまでなかった。試合前の通算本塁打は、ソーサが580本、パルメイロが559本、グリフィーは510本。この試合で、グリフィーは511本目のホームランを打った。最終的な本数は、ソーサが609本、パルメイロが569本、グリフィーは630本。ソーサとパルメイロの2人は、この年のオリオールズだけでなく、1989年のテキサス・レンジャーズでもチームメイトだった。

◆2002年6月10日

史上初めて、2人の日本人野手が同じ試合に出場する。セントルイス・カーディナルスの田口壮は、この日がメジャーデビュー。シアトル・マリナーズのイチローは、通算218試合目。「9番センター」の田口が3打数0安打、「1番ライト」のイチローは5打数3安打ながら、カーディナルスは田口以外もジェイミー・モイヤーを打てず、5安打完封を許した。田口とイチローは、どちらも1991年のドラフトでオリックス・ブルーウェーブに入団し、翌年に一軍デビュー。

◆1944年6月10日

15歳と316日のジョー・ナックスホールが、シンシナティ・レッズのモップ・アップ(敗戦処理)としてメジャーデビューする。19世紀を含めても、史上最年少の初出場だと思われる。当時は第二次世界大戦中で、選手が払底していた。この年、ナックスホールの登板は1試合のみながら、1952年に23歳で「再デビュー」してからは、15シーズンにわたって投げ続けた。大半をレッズで過ごし、通算135勝117敗、防御率3.90(1944年の初登板、0.2イニングで自責点5を含む)。1955年と1956年にオールスター・ゲーム選出。最終登板となった1966年10月2日時点の年齢は、38歳と64日だった。

 6月9日のMLBは、こちら。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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