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王貞治に次いで「30本塁打以上のシーズン」が2番目に多いのは、野村克也と…。現役最多はバレンティン

宇根夏樹ベースボール・ライター
小笠原道大/2009年のWBC Mar 18, 2009(写真:ロイター/アフロ)

 王貞治が30本以上のホームランを打ったシーズンは、19度を数える。次いで多いのは、野村克也小笠原道大の10度だ。王と野村は、通算の本数もトップ2に位置する。一方、小笠原は25位。野村より279本も少ない。

筆者作成
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 野村は20本台(20~29本)のシーズンが8度あったのに対し、小笠原は1度きりだった。シーズン40本以上は、野村が5度、小笠原は皆無。また、30本塁打以上の10シーズンを合計した本数も、野村の393本(1957、1962~68、70、72年)に対し、小笠原は327本(2000~03、05~10年)だ。

 とはいえ、6年連続30本塁打以上は、2005~10年の小笠原が最後。その後は、5年連続も出ていない。現・福岡ソフトバンクホークスのウラディミール・バレンティンは、昨シーズンの33本で4年連続8度目とした。

 なお、シーズン40本塁打以上も、13度の王が飛び抜けているが、こちらは5度の野村と山本浩二を凌ぎ、7度のタフィー・ローズが2位だ。ストリークは、王の8年連続(1963~70年)が最も長く、山本の5年連続(1977~81年)がそれに次ぎ、ローズの4年連続(2001~04年)は野村(1962~65年)と並ぶ。

筆者作成
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 3年連続40本塁打以上は、大杉勝男(1970~72年)、長池徳士(1971~73年)、王(1972~74年)、秋山幸二(1985~87年)、アレックス・カブレラ(2001~03年)だ。現在、埼玉西武ライオンズの山川穂高と横浜DeNAベイスターズのネフタリ・ソトは、どちらも3年連続にリーチをかけている。ただ、今シーズンの場合、開幕できたとしても、試合数は例年よりも少なくなる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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