シーズン本塁打の球団記録。半世紀以上前に、野村と王が打ち立てた記録は今もなお最多

野村克也 1977(写真:岡沢克郎/アフロ)

 シーズン本塁打の球団記録を最後に塗り替えたのは、2013年のウラディミール・バレンティン(現・福岡ソフトバンクホークス)だ。東京ヤクルトスワローズでプレーしていたバレンティンは、ロベルト・ペタジーニ(1999年)と岩村明憲(2004年)が保持していた球団記録(44本)を抜き去っただけでなく、60本を打ってNPB新記録を樹立した。

 その後は、球団トップ3にランクインしたのも3人だけ。2016年に横浜DeNAベイスターズで筒香嘉智(現タンパベイ・レイズ)が44本、2019年に東北楽天ゴールデンイーグルスで浅村栄斗ジャバリ・ブラッシュがともに33本を打ち、いずれも球団3位に位置した。東北楽天の場合、球史が短いこともあり、シーズン40本塁打以上は、2007年に45本の山崎武司(崎の右上は大ではなく立)しかいない。ちなみに、2004年が最後のシーズンとなった大阪近鉄バファローズの球団記録は、タフィー・ローズ(2001年)の55本。2位と3位は、ローズ(2003年)の51本とラルフ・ブライアント(1989年)の49本だ。

筆者作成
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 なかでも、福岡ソフトバンクと読売ジャイアンツの球団記録は、半世紀以上も更新されていない。南海ホークス時代の1963年に野村克也が記録した52本と、その翌年に王貞治が打った55本は、今も球団記録だ。どちらも、当時のNPB新記録。野村は小鶴誠(1950年)の51本を上回り、王は野村を抜いた。なお、小鶴は、NPB史上初の50本塁打以上を松竹ロビンスで記録した。この球団は、1953年に大洋ホエールズと合併して大洋松竹ロビンスに(1955年からは大洋ホエールズ)。横浜DeNAの球団記録は、村田修一(2008年)の46本ではなく、小鶴の51本という見方もできる。

 なお、各球団における2010年代(2010~19年)のシーズン最多本塁打は、以下のリストのとおり。ブランドン・レアード(現・千葉ロッテマリーンズ)は、2球団でトップだ。

筆者作成
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 通算本塁打の球団記録については、1年前にこちらで書いた。現役選手の本数は増えているものの、12球団とも記録保持者は変わっていない。

球団最多ホームラン。1位が現役選手は埼玉西武だけ。東京ヤクルトは今年そうなる可能性もあるが…