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ペイトリオッツを退団後、ブレイディはベースボールの球団からも誘われていた

宇根夏樹ベースボール・ライター
トム・ブレイディ Jan 4, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 トム・ブレイディが、プロ入り以来一筋に過ごしてきたニューイングランド・ペイトリオッツを去り、タンパベイ・バッカニアーズへ移る。

 ペイトリオッツを退団したブレイディは、ベースボールの球団からも誘われていた。サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のオーガスタ・グリーンジャケッツ(A)が、ツイッターに「新しいチームを探してるって聞いたけど」と書き込み、ユニフォームを掲載して、背番号「12」を用意していることをアピールした。

 高校時代、ブレイディは左打ちの捕手としてもプレーしていた。今から3年前に、ビル・スペロスがブリーチャー・リポートに発表した記事には「61試合に出場し、打率.331、8本塁打、11二塁打、44打点」と記されている。1995年のドラフトで、ブレイディはモントリオール・エクスポズから18巡目・全体507位指名を受けた。ミシガン大からペイトリオッツに入団したのは、その5年後の2000年だ。この時のドラフト順位は、6巡目・全体199位だった。

 ブレイディがグリーンジャケッツに入団していれば(そうなっていた可能性は限りなくゼロに近いが)、NFLでQBだった現役マイナーリーガーは2人に増えていた。ニューヨーク・メッツには、ティム・ティーボウが在籍している。まだ、メジャーデビューはしておらず、昨シーズンはAAAのシラキュース・メッツで、77試合に出場し、打率.163、出塁率.240、4本塁打、10二塁打、2盗塁を記録した。ポジションはレフトだ。

 なお、ティーボウは、ペイトリオッツにいたこともある。2013年6月に入団し、開幕前の8月末に解雇された。また、今年3月に開催予定だったWBC予選(延期)には、フィリピンのメンバーとして出場することを表明していた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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