殿堂の狭き門。候補者の10人中8人は、最初の投票で姿を消す
デレク・ジーターやジェイソン・ジアンビをはじめとする18人が、記者投票による殿堂入りの候補に加わった。彼らはメジャーリーグで10年以上プレーし、その最終年(2014年)から5年を経て、投票にかかる資格を得た。
今回の投票で、ジーターは間違いなく殿堂入りするだろう。他の17人も、今回でなくともチャンスはある。今年の夏に殿堂入りしたエドガー・マルティネスは、ラストチャンスだった10度目の投票で、得票率75%をクリアした。
ただ、次も投票にかかるには、5%以上の票を得る必要がある。得票率が5%に届かないと、次回以降の候補から外される。
過去20度の投票において、初めて投票にかかった計317人のうち、252人は得票率5%未満に終わった。ほぼ、10人に8人だ。例えば、前回の20人の場合、マリアーノ・リベラとロイ・ハラデイが殿堂入りを果たし、トッド・ヘルトンとアンディ・ペティットは今回の候補に残った一方で、マイケル・ヤング、ミゲル・テハダ、ランス・バークマンら16人の名前は、候補から消えた。
最初の投票で得票率5%未満のなかには、得票ゼロも少なくない。過去20度の計317人中100人は票を得られなかったので、こちらの割合は10人に3人弱だ。前回は、半数を超える11人が0票。そのなかには、通算614盗塁のホアン・ピエール、通算176勝&86セーブのデレク・ロウ、通算156勝のフレディ・ガルシアもいた。
とはいえ、10年以上プレーし、引退から5年経っても、必ずしも候補にリストアップされるとは限らない。今回の場合、キャリア10年以上で2014年がラストシーズンの人数は、50人を超える。約3分の2は、候補にすらなっていない。