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来日2年で計80本塁打以上は、ソトが6人目。両年とも40本以上は4人目。過去3人の3年目は?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ネフタリ・ソト(シンシナティ・レッズ時代)APR 7, 2014(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)は、昨シーズンと合わせて、81本のホームランを打っている。来日から2シーズンで計80本塁打以上は、ソトが6人目だ。あと2本打つと4位のラルフ・ブライアント(83本)に追いつき、4本打てば3位のタイロン・ウッズ(85本)に並ぶ。

筆者作成
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 また、来日から2年続けて40本塁打以上は、4人しかいない。来日1年目に40本塁打以上の8人中4人は、翌年、40本未満に終わった。ハル・ブリーデン(1977年)は前年から3本減っただけだが(40→37本)、ラリー・パリッシュ(1990年)は14本減(42→28本)、グレッグ・ラロッカ(2005年)は22本減(40→18本)。ロベルト・ペタジーニの2年目(2000年)も、1年目より8本少なかった(44→36本)。

 ソトの前に、来日から40本塁打以上を2年続けた3人のうち、それを伸ばして3年連続としたのは、アレックス・カブレラしかいない。それぞれの本数は、49、55、50本(4年目は25本)。3年連続40本以上はソトも可能だが、カブレラは3年連続45本以上だ。残る2人は、40本以上のストリークこそ3年目に途切れたものの、トニー・ソレイタは4年連続30本以上、ウッズは6年連続35本以上を記録した。2人とも、これらのストリークを「継続」したまま、その後はプレーしなかった。

 なお、ウラディミール・バレンティン(東京ヤクルト・スワローズ)は、来日から3年続けて本塁打王を獲得したが、最初の2年は31本ずつだった。60本を打ったのは、3年目の2013年だ。通算464本塁打のタフィー・ローズは、来日から3年連続で30本に届かなかった。通算380本塁打を記録し、現在は横浜DeNAを指揮するアレックス・ラミレスも、最初の2年はどちらも30本未満。3年目の2003年に初めて30本を超えただけでなく、40本に到達した。また、ランディ・バースが2年続けて三冠王を獲得したのは、来日3年目の1985年からだ(本塁打は54本と47本)。それまでの本数は、35本と27本だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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