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投手と捕手のどちらも「ハッピー・バースデー」。史上2組目のバッテリーは、誕生日を白星で飾れたのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
パトリック・コービン(ワシントン・ナショナルズ)Jul 19, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月19日、先発マウンドに上がったパトリック・コービン(ワシントン・ナショナルズ)は、ヤン・ゴームスのミットに向かって投げた。2人とも、この日は誕生日。コービンは30歳、ゴームスは32歳となった。

 イライアス・スポーツ・ビューローによると、1900年以降、誕生日の投手と捕手が先発バッテリーを組んだのは、1957年9月14日のデーブ・ヒルマンジム・ファニング(ともに1927年9月14日生まれ)に続き、コービンとゴームスが2組目だという。昨シーズンまで、2人は別々のチームにいた。

 ただ、彼らは、誕生日を白星で飾ることができなかった。ナショナルズはアトランタ・ブレーブスに、サヨナラ負けを喫した。コービンは5イニングを投げて2失点。0対2で迎えた6回表に、代打を送られた。ゴームスは4打数0安打に終わった。

 また、来シーズン、コービンが誕生日に登板しても、ゴームスはナショナルズにいないかもしれない。昨オフ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからFAになったコービンは、ナショナルズと6年1億4000万ドルの契約を交わした。一方、トレードによってクリーブランド・インディアンズから移籍したゴームスは、今シーズンが6年2300万ドルの最終年だ。この契約には、2年分の球団オプション――2020年は900万ドル、2021年は1100万ドル――がついているが、ナショナルズがそれを行使するかどうかはわからない。

 なお、彼らに続く3組目は、意外に早く現れる可能性もある。7月15日のトレードにより、マーティン・マルドナードはカンザスシティ・ロイヤルズからシカゴ・カブスへ移籍した。カブスには、ダルビッシュ有がいる。彼らは、どちらも1986年8月16日に生まれた。

 来月、ダルビッシュとマルドナードの誕生日に、カブスはPNCパークでピッツバーグ・パイレーツと試合を行う。

<追記:7/20>

 レギュラーシーズンではないが、スタッツ社によると、先発バッテリーのどちらも誕生日は、1969年10月6日のナ・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第3戦以来だという。この試合は、ゲリー・ジェントリーが投げ、ジェリー・グロウティーが受けた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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