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道は続くよ、レッドソックスからカブスへ!? キンブレルの前には、リゾーやレスター、上原浩治も

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイグ・キンブレル Oct 9, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 クレイグ・キンブレルが、3年4300万ドルでシカゴ・カブスに入団する。まだ正式発表はされていないが、MLBネットワークのケン・ローゼンタールやジョン・ヘイマンらが報じている。

 過去3シーズン、キンブレルはボストン・レッドソックスに在籍していた。先月、「上原浩治とともにワールドシリーズ優勝を味わった選手たち。その後、彼らの多くが移っていった球団があった」で書いたとおり、レッドソックスを去った後、カブスでプレーする選手は少なくない。

 2011年の秋、レッドソックスのGMだったセオ・エプスティーンは、編成責任者としてカブスへ移った。調べたところ、2012年以降にカブスでプレーした選手のなかに、前レッドソックスあるいは元レッドソックスは14人いた。また、カブスで一塁を守っているアンソニー・リゾーは、2011年にサンディエゴ・パドレスからメジャーデビューする前に、マイナーリーガーとしてレッドソックスに在籍していた。カブス傘下のAAAにいる田澤純一は、2009年にレッドソックスからデビューし、2016年のオフにFAとなった後、数球団を経てカブスと契約した。

筆者作成
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 ただ、リゾーと田澤、キンブレルを含めた17人のうち、レッドソックスに在籍した時期がエプスティーンのそれと重なるのは、約半数の9人だ。上原浩治やキンブレルがレッドソックスへ入団した時、エプスティーンはすでにレッドソックスにいなかった。この点からすると、エプスティーンによる「レッドソックスからカブスへの道」が、今日も続いているとは言い難い。

 とはいえ、キンブレルがカブスのユニフォームを着てマウンドに上がれば、今シーズンのカブスでプレーする前&元レッドソックスは、リゾー、ジョン・レスターアレン・ウェブスターに続いて4人目となる。可能性は低いが、田澤が先に昇格すれば、キンブレルは5人目だ。それに対し、今シーズンのレッドソックスに、前&元カブスは一人もいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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