トランプ大統領の「ホワイトハウス訪問がレッドソックスに幸運をもたらす」はフェイク!?
ホワイトハウスを訪れたボストン・レッドソックスは、翌日からの3連戦でシアトル・マリナーズをスウィープした。それについて綴ったドナルド・トランプ大統領のツイートには、「ホワイトハウス訪問はスポーツ・イラストレイテッドの表紙とは逆!」とある。この雑誌の表紙を飾ると調子を落とすという「スポーツ・イラストレイテッドの呪い」とは反対に、ホワイトハウスを訪れると調子が上がると言いたいのだろう。
だが、レッドソックスの連勝は、ホワイトハウス訪問の2日前から始まった。マリナーズと対戦する前の3カードも、レッドソックスは続けて勝ち越し、合わせて8勝2敗を記録した。一方、マリナーズは直前の3カードとも負け越し(計2勝7敗)、ボストンのフェンウェイ・パークへやってきた。
レッドソックスがホワイトハウスを訪問したのは、昨年のワールドシリーズで優勝したからだ。そこから退団した選手は、おそらく、ホワイトハウスへ行かなかった人数よりも少ない。開幕当初の低迷ではなく、現在こそがレッドソックスの本当の姿だ。
また、ワールドシリーズ優勝の翌年にホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と会ったチームのうち、2017年6月28日に訪問したシカゴ・カブスは、その夜の試合に敗れ、そこからオールスター・ブレイクに入るまで4勝7敗と負け越した。昨年、ヒューストン・アストロズが訪問したのは3月半ば。開幕の半月前だった。
なお、アストロズのワールドシリーズ優勝は、スポーツ・イラストレイテッドの「予言」を実現させた。その3年前、スポーツ・イラストレイテッドは表紙にジョージ・スプリンガーを据え、「2017年のワールドシリーズ覇者」と謳った。