Yahoo!ニュース

サバシアに続く18人目の「3000奪三振」は誰がいつ!? 16人目と17人目の間には10年の空白

宇根夏樹ベースボール・ライター
CC・サバシア/メジャーリーグ4年目 June 21, 2004(写真:ロイター/アフロ)

 4月30日、CC・サバシア(ニューヨーク・ヤンキース)が3000奪三振に到達した。これは史上17人目。左投手では3人目だ。スティーブ・カールトン(4136奪三振)とランディ・ジョンソン(4875奪三振)に続く。

 2008年のジョン・スモルツ(3084奪三振)を最後に、3000奪三振の到達者は10年間も途絶えていた。けれども、サバシアに続く18人目が出てくるまでには、そう時間を要さないだろう。来シーズンには、18人目だけでなく19人目が登場するかもしれない。

 昨シーズンを終えた時点で、ジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)の奪三振は2706、マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)は2449だった。3000奪三振のマイルストーンまでは、それぞれ294と551だ。2人とも、昨シーズンはリーグ最多の291三振と300三振を奪った。バーランダーの奪三振王は2年ぶり5度目、シャーザーは3年連続3度目。今シーズンも、彼らの奪三振はすでに50を超えている。

筆者作成
筆者作成

 一方、フェリックス・ヘルナンデス(シアトル・マリナーズ)はここ数年で急激にペースダウンした。2006~15年の10シーズンは平均206.5三振を奪い、2015年には史上4番目の若さ(29歳と32日)で2000奪三振に到達したが、2016年以降のシーズン奪三振は200どころか130にも届いていない。まだ30代前半とはいえ、サバシアのようなモデルチェンジを遂げることができなければ、3000奪三振にたどり着けない可能性もある。

 なお、バートロ・コローン(2535奪三振)は引退こそ表明していないものの、現在はどの球団とも契約していない。再びメジャーリーグで投げた場合でも、3000奪三振は無理だろう。過去5シーズンの平均117.0奪三振からすると、同じペースとしても、到達するには4シーズンかかる。今月24日、コローンは46歳の誕生日を迎える。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事