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あの投手が発した、笑えないジョーク

宇根夏樹ベースボール・ライター
トレバー・バウアー(左)とカルロス・カラスコ Sep 15, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 クリーブランド・インディアンズのトレバー・バウアーが、ツイッターに書き込んだ。「やれやれ…またしてもドローンの羽根に指を突っ込んじまった」

 2年前、バウアーはドローンのメンテナンス中に小指を負傷している。ポストシーズンの最中だった。この件については、当時、「「血染めのソックス」はワールドチャンピオンをもたらした。「血が滴る小指 byドローン」の結末やいかに」で書いた。

 今回、バウアーは続いて、こうツイートした。「ハ…ハ…ハ…ドローンのジョークは面白い」しかも、ドローンの羽根に中指を当てた――中指を突き立てた――写真もアップしている。

 今シーズン、バウアーはブレイクを果たし、リーグ2位の防御率2.21を記録した。ついに真価を発揮し始めたと言うべきかもしれない。ドラフト指名は2011年の全体3位ながら、それまでは、防御率4.10未満のシーズンすら一度もなかった。ただ、投球は変わっても、人騒がせなところはそのままのようだ。

 インディアンズの関係者とファンにとっては、笑えないジョークだったに違いない。

 このジョークの数日前に、USAトゥディのボブ・ナイテンゲールが発したツイートによると、インディアンズがトレードに出そうとしている先発投手(「ポストシーズンに進出した球団が、主砲やエースをトレードで放出!? その狙いはどこにあるのか」)は、コリー・クルーバーカルロス・カラスコからバウアーに傾いているという。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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