日本シリーズと交流戦の結果は関係ある!? 今年の交流戦は福岡ソフトバンク2勝、広島東洋1勝
交流戦が始まった2005年以降、日本シリーズは13度開催されている。そのうちの6度は、交流戦の対戦で勝ち越したチームが、日本シリーズも制した。13シリーズ中6度は半分に満たないが、交流戦の対戦成績が2勝2敗の年が5度あり、交流戦の対戦で負け越しながら日本シリーズで優勝したチームは、2007年の中日ドラゴンズと2016年の北海道日本ハムファイターズしかない。
交流戦2勝2敗の5度を除くと、日本シリーズで優勝したチームの75.0%(6/8)は、交流戦で勝ち越していた。負け越したチームの日本シリーズ優勝は、25.0%(2/6)(2/8)となる。交流戦と日本シリーズの結果は、一致することが多い。
シリーズ数(13)と1シーズンに交流戦で対戦する試合数(3~6)は、どちらもサンプルとしては多くない。だが、交流戦の対戦成績が2勝2敗の5度は、パ・リーグのチームの日本シリーズ優勝が3度、セ・リーグは2度だ。五分五分という点で、こちらも一致していると言えよう。
今年の日本シリーズで対戦する2チームは、交流戦の3試合で、福岡ソフトバンクホークスが2勝、広島東洋カープは1勝を挙げた。
一方、メジャーリーグの場合、日本プロ野球とは逆の傾向が出ている。インターリーグが始まった1997年以降のワールドシリーズ21度のうち、インターリーグの対戦で勝ち越したチームの優勝は、2000年のニューヨーク・ヤンキースだけだ。それに対し、インターリーグの対戦で負け越したチームの優勝は5度。残り15度は、インターリーグ(レギュラーシーズン)の対戦がなかった。
なお、今年のワールドシリーズで対戦しているボストン・レッドソックスとロサンゼルス・ドジャースが、インターリーグで顔を合わせたのは、2016年が最後だ。この時は、レッドソックスの1勝、ドジャースの2勝だった。