ヤンキースはMVP選手がお好き!? 昨冬はスタントン、今夏はマッカッチェンを獲得
8月31日、ニューヨーク・ヤンキースが、サンフランシスコ・ジャイアンツからアンドルー・マッカッチェンを獲得した。マッカッチェンは2013年のMVPだ。ヤンキースは昨年12月にも、マイアミ・マーリンズでMVPに選ばれたばかりのジャンカルロ・スタントンを手に入れている。
マッカッチェンのトレードに際し、スタッツ社はこうツイートした。「マッカッチェンは、違うチームでMVPを受賞した後にヤンキースでプレーする14人目の選手になる。それよりも多いのは、マッカッチェンがこれまでいたチーム、サンフランシスコ・ジャイアンツの15人だ」
マッカッチェンがMVPを受賞したのはピッツバーグ・パイレーツ時代なので、ヤンキースの14人目、ジャイアンツの15人目ということになる。今年1月にジャイアンツへトレードされるまで、マッカッチェンはずっとパイレーツでプレーしていた。ヤンキースのルールに従い、髭を剃り落したマッカッチェンは、9月1日の試合に「1番ライト」として出場した。
ヤンキースが迎え入れたMVP選手の人数はジャイアンツより少ないものの、1990年以降にプレーした選手に限ると、ジャイアンツの4人に対し、ヤンキースは8人に上る。なお、2007年にフィラデルフィア・フィリーズでMVPに選ばれたジミー・ロリンズは、この人数に含めていない。ロリンズは2016年のオフにジャイアンツとマイナーリーグ契約を交わし、翌年の開幕直前に退団した。
スタントンとマッカッチェンをその前の6人と比べると、スタントンは、昨年11月に「本塁打王、MVP、そしてトレード。スタントンもあの選手と同じ道を辿る!?」で書いたとおり、アレックス・ロドリゲスとよく似ている。一方、マッカッチェンは、シーズン途中に加わってオフにFAとなる外野手という点で、イチローと共通する。
ただ、マッカッチェンのヤンキース時代は、こちらも途中加入のホゼ・カンセコとイバン・ロドリゲスのように、数ヵ月で終わる可能性もある。ヤンキースの外野には、来シーズンの契約が球団オプションのブレット・ガードナーが退団しても、アーロン・ジャッジ、アーロン・ヒックス、クリント・フレイジャーの3人がいて、DHのスタントンも外野を守る。さらに、ブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)が加わることも考えられる。スタントンやマッカッチェンと同じく、ハーパーも2015年にMVPを受賞している。