複数の球団で永久欠番はボッグスが12人目。次はあの大投手か
5月26日、ボストン・レッドソックスは試合前に、ウェイド・ボッグスの背番号「26」を永久欠番とするセレモニーを行った。
複数の球団で背番号が欠番になったのは、ボッグスが12人目だ。前日、1986年のリーグ優勝メンバーを称えるセレモニーでは、右手の薬指に、ニューヨーク・ヤンキースでワールドチャンピオンになった1996年の優勝リングをはめていた――当然ながら、これはちょっとした物議を醸した――が、ヤンキース時代の「12」は欠番ではなく、現在はチェイス・ヘッドリーが使っている。ボッグスのもう一つの欠番は、タンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)の「12」だ。
ジャッキー・ロビンソンはブルックリン(現ロサンゼルス)・ドジャースでしかプレーしていないものの、彼が使用していた「42」は1997年に全球団の欠番となった。NHLでも、ウェイン・グレツキーの「99」がそうだ。また、セントルイス・カーディナルスの「42」はブルース・スーター、ヤンキースの「42」はマリアーノ・リベラの欠番でもある。スーターは2004年、リベラは2013年に欠番とされた。1球団で同じ背番号が2人の欠番という例は、他にもいくつかある。例えば、グレッグ・マダックスの2つの欠番のうち、シカゴ・カブスの「31」は、2009年にファーガソン・ジェンキンスとともに欠番になった。
ロビンソンとグレツキーを除くと、北米4大スポーツにおいて3球団で欠番は、ノーラン・ライアンとNBAのウィルト・チェンバレンしかいない。ライアンはこの3球団のいずれでも、ノーヒッターを達成した。ライアンと違い、チェンバレンの欠番は3球団とも「13」だ。ちなみに、ニューヨーク・メッツ時代のライアンの背番号は「34」と「30」だった。
ボッグスに続いて複数の球団で欠番となるのは、ランディ・ジョンソンが有力か。2015年に殿堂入りした後、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは「51」を欠番とした。今後、シアトル・マリナーズ時代の「51」も欠番になってもおかしくない。その際は、マダックスとジェンキンスのように、イチローと同時に欠番とされるだろう。イチローも、マリナーズとマイアミ・マーリンズの2球団で欠番の可能性がある。マーリンズに関しては、今のところ、在籍期間も実績も欠番には物足りないが、デビルレイズは最後の2シーズンを過ごしただけのボッグスを欠番とした。ボッグスはデビルレイズの選手として、3000安打に到達している。