ゴールデンウィーク明け症候群を防ぐ6つの対策~寝坊は2時間以内に

史上最長の連休スタート(写真:森田直樹/アフロ)

不調を引き起こすのは適応障害と不安障害

毎年ゴールデンウィーク明けは休職者が増える傾向があり心配、と企業人事担当者から相談を受けることがあるのですが、今年はこれまでに例のない大型連休。連休明けには新入社員の離職増加さえ懸念されています。新入社員が5月に体調を崩す要因の多くは適応障害、また連休明けに職場に行くのが憂鬱になるのはいわゆる「休暇明けブルー」ともいわれている不安感による症状といえるでしょう。そこで連休明けに気分よく職場に戻るための対策について考えてみましょう。

1. 生活リズム計画を立てる

最初の数日は好きなように過ごす、休みの半ば数日は積極的に身体を動かす、最後の2日間は生活リズムを普段と同じに戻し仕事に適応できるように準備する期間というように生活リズム計画を立てます。

2. 2時間以上遅く起きない

休日時差ぼけに注意しましょう。休みを家で過ごそうとしている方は、特に夜更かしと寝坊で生活リズムが乱れることが体調を崩す大きな要因となります。寝坊する場合も普段より2時間以上遅くならなければ時差ぼけは予防できます。普段6時半に起きる方は休日も8時半くらいまでに起床すれば大丈夫。

3. 連休中盤のワークアウト

身体を積極的に動かすことで適度の疲労感から寝つきがよくなり睡眠の質が改善します。また自然の中でリラックスして過ごす時間を作ると、自律神経の調整を行うことができ普段のストレスを改善できます。意識的にストレッチしたり呼吸を深くして体を緩めるようにしてはいかがでしょう。スマホで歩数をカウントし記録したり腹筋運動やスクワットの回数を記録したりすることなども、運動のモティベーションを高めてくれます。

4. 食事時間を普段通りに

休日は食事時間が不規則になりがちです。これが生活リズムを崩し適応障害を起こしやすくします。食事時間を普段と変わらないようにしてキープすることも生活リズムを崩さないために大事です。特に海外旅行をする方は帰宅する1日前から食事時間を日本時間の普段通りに戻しておくと時差ぼけを改善し日本時間に適応しやすいといえます。

5. 休暇明けの朝にゆとりを

連休明けの前の晩に7日朝のちょっとリッチで楽しい朝食を準備してはどうでしょう。6日の夕食は軽めにしておくと、朝心地よい空腹感で起きることができるはずです。7日は余裕をもって朝の支度ができるように、30分ほど早めに起きて朝の光を浴びてください。生活リズムを元に戻すには朝の日光が役立ちます。

6. 仕事とその後の楽しみを準備

休みのあとの仕事に素早く適応するには、少し早めに職場に出社しその日にする作業をメモに書き出したりして準備することで、ゆとりが生まれ不安感が減少しやすくなることがあります。また仕事が終わった後に何かご自分のちょっとした楽しみを作っておくのもいいかもしれません。

いずれにしても休暇明けブルーにならずに過ごそう、と考えて自分なりの対策を立てること自体が大切です。「準備したから大丈夫」という気持ちがストレスを乗り切るポイントになるはずです。

東京慈恵会医科大学卒業。同大講師を経て、1986年東京で日本初の女性クリニックを開設。2007年厚生労働省健康大使(~2017年)。2008-2010年、ハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員。2013年より日本医科大学医学教育センター特任教授。2018年昭和女子大学特命教授。復興庁心の健康サポート事業統括責任者(~2014年)。被災地調査論文で2016年日本ストレス学会賞受賞。日本生活習慣病予防協会理事。日本ポジティブサイコロジー医学会理事。医学生時代父親の病気のため歌手活動で生活費を捻出しテレビドラマの主題歌など歌う。医師となり中止していたジャズライブを近年再開。

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