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『M-1』敗者復活戦で衝撃を与えた社会人コンビ・シンクロニシティは、なぜ会社を辞め吉本を選んだのか

てれびのスキマライター。テレビっ子
お笑いコンビ「シンクロニシティ」の西野(左)とよしおか(右)

【シリーズ・令和時代を闘う芸人】

昨年の『M-1グランプリ』「敗者復活戦」のトップバッターとして登場し、「『い』と『え』と『は』」の漫才でインパクトを与えた西野とよしおかからなる男女コンビ・シンクロニシティ。

本連載でも一度インタビューしたように、彼らはともに社会人として本業を持ちながらフリーで芸人を続けてきた。だが、4月1日からは会社を辞め、事務所に所属し、芸人一本で活動することになった。しかも、その所属先は最大手・吉本興業だという。

彼らはなぜ会社を辞め、自身のキャラクターとは真逆とも思えるその移籍先を選んだのだろうか。

2019年の解散危機

シンクロニシティは、2017年から『M-1グランプリ』に挑戦し3回戦まで進出。「前の年より成績が下回ったら解散」という厳しい条件を自ら課し、2018年に準々決勝に進むも、それ以降、2020年まで準々決勝から先に進むことができなかった。不参加だった2021年を経て、昨年2022年についに準決勝進出を果たした。

まずは、その昨年の『M-1グランプリ』を振り返ってもらった。

―― これまでひとつの壁だった準々決勝ですが、手応えを感じていましたか。

よしおか:なかったです。私の出だしの一言目がかぶさっちゃって、相手追い越しちゃったんです。

西野:僕がセリフしゃべってる途中に相方が急に次のセリフ言いだすっていう、なかなか準々決勝ではお目にかかれないミスを最初の15秒ぐらいでやりまして(笑)。

よしおか:だから準決勝に上がった時は「え、うそ」って思いました。相方のLINEの通知をやむなくオンにしてるんですけど……。

―― やむなく(笑)。

よしおか:「行ったぞ」って仕事中に通知が来て。見たら、準決勝進出者一覧の左上に載っててすごいびっくりしました。

西野:準決勝に行けたらプロを考えようかっていうのを、2017~18年ぐらいからずっと言ってたので、ついに来たかっていう感じでしたね。

―― 準決勝はいかがでしたか。

よしおか:会場がNEW PIER HALLっていう、いつもは準々決勝をやっていた会場で相性が悪くて。毎回あの会場出た後に泣くか怒ってるかのどっちかだったんで。でも今年はそんなに出来が悪くなかったんで、ほんのり(決勝進出を)期待しちゃってました。

西野:あの会場で我々はまともな笑い声を聞いたことがなかったんです。ずっとスベり続けてたんです。で、準決勝では、まともに一応笑い声が聞こえたんで、良かったって思ったんですけど、そういうことじゃないなって(笑)。準決勝から決勝って、まともに笑い声聞こえたとか、そんな次元の勝負じゃないっていうことには、すぐ気付きましたけど。それこそ2019年にNEW PIER HALLの準々決勝の後に、(よしおかが)「もう辞めます」って言って、ライブも一切出ない、解散状態になったんですよ。それでライブも全部断ってたんです。

本連載での前回のインタビューは、そんなタイミングでおこなわれた(取材は2019年12月、公開は20年1月)。

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結成の経緯や社会人コンビならではの戦略などを明かし、解散などの話は出ずに、最後はよしおかが、「敗者復活戦には出たいです」と語っていた。

西野:(よしおかが)解散発表もしないって言ったんですよ。辞めたって思われるのも嫌だから。

よしおか:プロじゃないからフェードアウトしてもいいかなって。

西野:そんなときに取材のお話頂いて、「こんなお話来てるんだけど」って言ったら、「じゃあ、受けます」って。なんで受けるんだって思いながら(笑)。そしたら、話をして気持ち良くなっちゃったのか分かんないですけど、流れで続けることになったので、あの前回の取材がなかったら間違いなくシンクロニシティは2019年の時点で終わってましたね。

―― それを知った時、もちろん嬉しいって気持ちが一番でしたけど、芸人を続けるってことだけが人生において必ずしも正解なわけじゃないから、もしかしたら余計なことしちゃったかなと……。

西野:いえいえ(笑)。

―― 昨年の『M-1』の話に戻りますが、決勝進出者発表のときはどんな心境でしたか?

よしおか:確か、私たちの番号が39番だったから、3って言われるたびにひゅんってなりました(笑)。

西野:何度も、3千○○って。あと、カメラの数が尋常じゃないっていうのを知らなかったんです。ホント舞台を埋め尽くすぐらいカメラの人がバーって並んでたんで、クールな表情に見えたかもしれないんですけど、ただカメラに緊張してただけです(笑)。

―― 敗者復活戦に回ることになりましたが、敗者復活戦はいかがでしたか?

西野:敗者復活の緊張もあったんですけど、準決勝のときに(よしおかが)「ネタ飛ばしたり普段どおり漫才ができなかったらもうお笑いを辞めます」って言ってたんですよ。で、一応普段どおりできて、次、敗者復活で、また「普段どおりできなかったり、たたかれたりとかしたら辞めます」って(苦笑)。だから敗者復活を普通にできるかっていうところの緊張がありました。屋外でやるのも初めてだったので。

突然の「事務所入ります」宣言

敗者復活戦は屋外でおこなわれる。ボソボソと話すのが特色のシンクロニシティにとってはかなり不利な状況だ。しかも、シンクロニシティは、ネタ順の抽選会でトップバッターを引いてしまう。ネタ順、芸風、知名度、どれをとっても投票制の敗者復活戦では不利な状況に立たされてしまった。

だが、「1番」を引いたよしおかは、その瞬間、「日が暮れないうちにやれて良かった」と素晴らしいコメントを残して会場を笑わせた。

―― トップバッターを引いたとき、実際のところ、どう思われましたか。

よしおか:びっくりしましたね。

西野:でも、入りの時点で(よしおかが)寒すぎるから、「日が昇っているうちに、できるだけ早い出番でやりたい」って言ってたんです。で、この人が引いて、早いにも程があるだろうと思いましたね(笑)。もうちょっとちょうどいい順番に引けないものかなと思ったんですけど。でも抽選会で引くときにボケるみたいな流れがあって、私はそれがとても苦手だったんですけど、1番っていうだけで周りがリアクションしてくれるから、助かったみたいなところはありました。

よしおか:1番だと前の組の様子とかも見えないし、開幕戦みたいな感じだから、怖かったです。

―― 敗者復活戦での漫才の出来はどうでしたか。

よしおか:あんまり間違えなくて、普段どおりできたなって思いました。

西野:それで、ずっと付いてくれてる密着のスタッフの方から「どうする、これから。事務所とか入るの?」って聞かれて、相方が「はい、事務所入ります」って。私たちの間でそんな会話、1回もしてないのに(笑)。そうなんだって思って。

よしおか:敗者復活を境に、芸人やるか、仕事に集中しようかとふわっと考えていたんで。終わった瞬間に、プロやっていけるかなと思って、事務所入りますって言いました。

―― 敗者復活戦はこれまで以上にたくさんの方が見たと思うんですけど、反響はいかがでしたか。

よしおか:いい反響もあったし、悪い反響もあったなって。「ムスっとしてて不愉快、二度と地上波に出ないでほしい」とか。でも、誰かに「それがキャラって思われてないから、それはそれでいいんじゃないか」って言われて、確かにって。

西野:僕は思ったより反応が優しいなと思いました。もっといろいろ言われるかなと思ったんですけど、意外と言われなかったなって。

よしおか:素人だし、トップバッターだし。

西野:抽選会の時に、NON STYLE石田さんがしゃべった後、パッとよしおかさんにコメントが振られた時、全く声が聞こえなかったんですよ。多分、石田さんの音量にマイクが合ってたんだと思うんですけど。このまんま流れたら、とんでもなくたたかれるんじゃないかっていう不安はあったんですけど、意外と大丈夫だったかなって。

―― 漫才のときは、よしおかさんがかなりマイクに近寄ってましたね。

西野:センターマイクを独占するというか。

よしおか:(マイクを)私の正面に。

西野:それに合わせて僕が近づこうとすると、2人で人がしゃべる距離じゃないから、近すぎるんでちょっと離れてくださいって言われるから、ちょっと離れてるっていう(笑)。

―― 職場の方は何か言ってました?

よしおか:盛り上がってましたね。

西野:盛り上がってました? 「投票したよ」とか言ってくれたりはしました。

よしおか:仕事でかかわってる団体さんがいるんですけど、前日とかに「これ、投票ってどうやってるの」って私の職場に来てくれたらしいです。

西野:変なアドバイスとかもありましたね(笑)。「オズワルドさんの近くにいればいっぱい映れるんじゃない?」とか。当日行ったらちゃんとバミられてて全然無理な話でしたけど(笑)。

この取材翌日、よしおかは職場で講演会の司会を務めた。西野「この人に司会を任せる職場もどうかと思うんですけど(笑)」
この取材翌日、よしおかは職場で講演会の司会を務めた。西野「この人に司会を任せる職場もどうかと思うんですけど(笑)」

職場の実体験から生まれた漫才

敗者復活戦で披露された漫才は、よしおかが日本語は「い」「え」「は」の3文字だけで会話できると主張する漫才だ。

―― あの漫才は、どういう発想でできたんですか。

西野:職場に寡黙なおじさんがいるんです。仕事はすごいできるんですけど、優しいタイプじゃない感じの。その人に仕事の質問をすると、「はい、はい、ええ、はあ、はあ」みたいな感じで、ちょっと話し掛けづらい。それで、3文字しか使ってないなと思って作ったネタですね。

―― まさかの職場の実体験! よしおかさんは、そのネタを見た時、どう思われましたか。

よしおか:自分が3文字しか言ってなくて全然ボケてないから、これで行けるのかなって。

西野:「面白いワード、全然言ってないじゃないですか。『は?』とか言ってるだけで何が面白いんですか」って(笑)。

よしおか:一言一言単品では全然面白くない。

西野:「面白いこと言いたいんですけど」って言われましたね。

―― この漫才でキティちゃんとのコラボもありました。あの話はいつの時点で来たんですか。

西野:準決勝終わったぐらいですね。なので、撮ってたのは、敗者復活と準決勝の間。

よしおか:敗者復活戦の2~3日前。

西野:それまでライブに出るのが月1本ぐらいだったんですけど、準決勝から急激に増やしたんですよ。同じネタを何回も何回もやってたんですけど、直前でキティちゃんを間に挟んで漫才やるってことになって、最終的にはキティちゃんとのテンポに(笑)。

―― 『アルピーテイル』でもアニメ化されて。

西野:我々のネタはラジオでも支障がない漫才をやっているので、大丈夫かな?っていうのはありました。持て余すって思ったんですけど、すごいびっくりしました。あんなの作っていただいて。

よしおか:めちゃくちゃうれしかったです。

西野:ネタは相談して決めました。せっかくキティちゃんと漫才させてもらったんで、同じネタでいろいろやったほうが面白いかなって。

自分たちに足りないものを求めて

シンクロニシティの2人は、今年4月から吉本興業に所属するとともに会社を辞める。

―― 事務所に所属するだけでなく、会社も辞めるという決断は?

西野:両立するのが限界だったというのが先ですね。就職していてお笑いをやるのが正直限界になってきてたところがあったんで、社会人だけにしようか、お笑いだけにしようかどっちにしようかな、がスタートです。

―― 事務所に入ると決めて、自分たちで動き出したんですか?

西野:そうですね。「スカウトされたの?」ってよく聞かれて「はい」って言えればカッコいいんですけど(笑)。芸人仲間から聞いたりしながら、決めていった感じです。これまでフリーだったんで、フリーとは真逆のところを選びたいなとは思いました。

よしおか:あと、自分と近い年齢の女性芸人さんがたくさんいらっしゃるところがいいなって思ってました。

―― 正直、吉本と聞いてびっくりしました。それこそ真逆なスタンスだなって思って。吉本にはスムーズに決まったんですか?

西野:正直、入れないんだろうなと思ってたんですけど、橋渡ししてくださった方もいて。自分たちに足りてないものを一番得られる可能性があるところって基準で探してたかもしれないです。

―― 吉本の場合、これまでとは比べものにならない数のライブに出ることになるんじゃないかなとは思うんですけど、そのあたりに不安はないですか。

よしおか:特にないです。

西野:いや、この人のおかげで何本のライブを今まで断ってきたか(苦笑)。

―― 月に1~2本の時も多かったですもんね。

西野:1本ですね。

よしおか:2本は多いです(笑)。

西野:多分20本以上は断ってると思います。でも、それは、びっしり働いてたからというのもあるので。「大丈夫なの?」みたいなことは言われるんですけど、もちろん、そもそも出番頂けたらの話ですけど、辞めたからにはたくさん出たいとは思ってます。

よしおか:仕事辞めたら焦って、何かやんなきゃってなるタイプです。

―― ネタ作りは会社員の時には、行き帰りの電車の中でもずっとネタのことを考えているとおっしゃっていましたが、その生活も変わりますよね。

西野:今まではだいたい行き帰りの往復2時間くらいしかまともにネタを考えられる時間がなかったんですけど、めちゃくちゃ時間が増える。それで変わらなかったら恥ずかしいんですけど(笑)。

―― ネタもたくさん必要になるかと思いますが、これからはよしおかさんも作るという考えは?

よしおか:(即答で)ないです。

西野:この人は別に作れるんですよ。作れるんですけど、僕が覚えるのが遅いんで、書いたほうが覚えられるだろうって言われて僕が書かされてるだけなんで。

―― 自分の面白さを見せたいみたいな欲求はないんですか。

よしおか:あんまり前に出れないですからね。

西野:だから、面白いネタ作りたいとか、そういうのもないんですか?

よしおか:ないですね、今んところ(笑)。

―― 前はブログで架空の女コンビのネタを書いてましたよね?

よしおか:飽きちゃって(笑)。

―― 最近は、Radiotalkの「録音ラジオ」 や文化放送での「ナニモノ!」など、ラジオ系のお仕事も多くなってますよね。

よしおか:何も考えずにおしゃべりしてるだけなんで楽しいです。

西野:瞬発的に何かやるのは好きなんだと思うんです。大喜利やったりとかラジオやったりとか。僕は、高校生の時からバナナマンさんとかが好きで『JUNK』を聴いてたんで、ラジオをやりたいなとは思ってましたけど、こんなテンション低い感じでやるとは思ってなかったです(笑)。

漫才の題材は男女ネタ、暗いキャラを活かしたネタから、最近は「言葉遊び」へと変遷しているという
漫才の題材は男女ネタ、暗いキャラを活かしたネタから、最近は「言葉遊び」へと変遷しているという

カッコいい漫才師になりたい

4月からシンクロニシティは、神保町よしもと漫才劇場にオーディションから参加していくことになるという。劇場には、同時期に大学お笑いで切磋琢磨していた令和ロマンやナイチンゲールダンスらも所属している。だから「全然知らない人たちばかりの中に入る」という環境ではないそう。既に大阪吉本所属のハイツ友の会ともツーマンライブを成功させている。

―― 吉本といえばチームプレーみたいなところもあると思うんですけど、そういうものに参加したいという意思はあるんですか?

よしおか:まず輪の中に入れてもらえるかなっていう(笑)。

西野:入れてもらえるか。こっちがやりたくても入れてもらえなかったらあれなので。あと、ずっとフリーだから楽屋でも友達少ないです、みたいな態度とってたんですけど、他の芸人さんから「フリーだからっていう問題じゃないよ」と言われることがあって、それがとうとう明らかになりますね。フリーだから友達がいなかったのか、それとは関係なく友達がいなかったのか(笑)。

―― 神保町所属の芸人さんはYouTubeなど自分で発信している人も多いですが。

よしおか:今までYouTubeやりたいけど、うちら不器用だから編集できなかったんで、そういうのができる作家さんとかに出会えたらやりたいです。

西野:やりたいけど、2人だけだとできないことが結構あったんで、事務所に入りたかった理由にはそういう部分もあります。

―― 近い将来の目標は?

よしおか:来年はラジオで番組を持ちたいです。

西野:でも、やっぱり『M-1グランプリ』しかなかったので。今まで。

よしおか:優勝ですか?

西野:もちろんできたら。正直な話、今までは1回も決勝を意識したことがなかったんです。去年初めて、準決勝行けるかなって思って。今年はホントに意識して動き始めてるので、そこが一番の目標ですね。あと、漫才やってる人なら多くの人が思っていると思うんですけど、なんばグランド花月(NGK)で漫才をやってみたいですね。

よしおか:『M-1』準々決勝、大阪で出れば立てますよ(笑)。

西野:この人、前のコンビ(晴天サンティ)でベストアマチュア賞もらって、「M-1リターンズ」で1回、NGKで漫才をやったことがあって「私はありますけどね」って言うんですよ(笑)。

―― やはり漫才で食べていくために吉本を選択したんですか?

西野:実際に漫才で食べていける事務所ってなかなか数少ないよという話を周りの方からされたことがあって。あんまりそういう視点で考えてなかったんですけど、周りの人から聞いてそう思うようになりましたね。もちろんテレビやラジオにも出たいですが、漫才は有名になるための手段とかではなくて、僕たちは漫才をやりたくて組んでいるので。漫才で食べていければ嬉しいですね。

よしおか:カッコいい漫才師になりたいです。

その第一歩としてまず、5月4日に赤坂RED/THEATERで初単独ライブ「おわりのはじまり」が開催される(詳細は下記のとおり)。

これまでのベストネタライブといった趣ではなく、今年の『M-1』を見据え、昨年の『M-1』以降にできた漫才を中心に披露する予定だという。

■シンクロニシティ

中央大学落語研究会出身。2017年結成。社会人漫才師としてフリーで活動していたが今年4月より吉本興業所属に。

西野(@poolpoolpooro):ツッコミ担当。1994年3月生まれ。東京都出身。

よしおか(@hikachicken):ボケ担当。1994年10月生まれ。神奈川県出身。

≪単独ライブ情報≫

公演名:シンクロニシティ初単独ライブ「おわりのはじまり」

開催日時:2023年5月4日(木祝)14:00開場/14:30開演/15:30終演予定

会場:赤坂RED/THEATER

出演者:シンクロニシティ

チケット料金:前売り 2,000円/当日 2,500円/配信 1,200円

先行発売:2023年4月2日(日)13:00~4月5日(水)11:00 

一般発売:2023年4月8日(土)10:00

【FANY Ticket】:https://yoshimoto.funity.jp/

【FANY Online Ticket】:https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/

(取材・文)てれびのスキマ (編集・撮影)大森あキ 

(取材日)2023年3月中旬

<「シリーズ・令和時代を闘う芸人」過去記事>

「めっちゃええやん」芸人はどうやって観客を自分の世界に引き込むのか(「キュウ」インタビュー)

月1本のライブ出演で『M-1』『KOC』準々決勝進出! 社会人コンビのライブと賞レースの微妙な関係(「シンクロニシティ」インタビュー)

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ライター。テレビっ子

現在『水道橋博士のメルマ旬報』『日刊サイゾー』『週刊SPA!』『日刊ゲンダイ』などにテレビに関するコラムを連載中。著書に戸部田誠名義で『タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?』(イースト・プレス)、『有吉弘行のツイッターのフォロワーはなぜ300万人もいるのか 絶望を笑いに変える芸人たちの生き方』、『コントに捧げた内村光良の怒り 続・絶望を笑いに変える芸人たちの生き方』(コア新書)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)など。共著で『大人のSMAP論』がある。

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