「ロッテには外国人選手への対応に留意するよう要請した」熊崎NPBコミッショナー発言への失望
ロッテが銃刀法違反で逮捕されたヤマイコ・ナバーロに公式戦4週間出場停止を課し、球団本部長らを減給処分とした件に付き、NPBの熊崎勝彦コミッショナーがこうコメントしたそうだ。
はっきり言って失望した。
このコメントは本件を「一部の不良外国人によるスキャンダル」としか捉えていない。そこには「実弾を所持するなどガイジンしかあり得ない」という偏見も見て取れる。しかし、果たしてそうだろうか。「善良」であるはずの日本人選手やそのOBが、賭博や覚せい剤に手を染めているのが実情だというのに。
また、熊崎コミッショナーの発言はこれを個別事案としか見ていない。これも残念だ。球界全体のモラルハザードと捉える広い視野を持っていないようだ。なるべく本件を矮小化しておきたいという意図すら感じられる。
しかし、皮肉なようだがこれこそコミッショナーの役割なのだ。現実にはNPBのコミッショナーは一部有力オーナーの傀儡であり、彼らの利益の代弁者であることを期待され、それに合致した人物が選ばれている。ある意味では、今回の発言こそがNPBコミッショナーとは何ぞやということを象徴している。