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来年休館するパーク ハイアット 東京で世界的なシェフが腕をふるう! 注目の料理人が来日するワケ

東龍グルメジャーナリスト
(パーク ハイアット 東京から)

ホテル新御三家

ホテル新御三家といえば、1992年にオープンしたフォーシーズンズホテル椿山荘東京、1994年7月にオープンしたパーク ハイアット 東京、10月にオープンしたウェスティンホテル東京です。

フォーシーズンズホテル椿山荘東京は2013年にホテル椿山荘東京へとブランドチェンジしました。ウェスティンホテル東京は館内施設をリニューアルして、2023年10月から11月にかけてオープン。そして、パーク ハイアット 東京は2024年5月から約1年間のリノベーションを経て再オープンする予定です。

パーク ハイアット 東京で大きなイベント

パーク ハイアット 東京 (C) パーク ハイアット 東京
パーク ハイアット 東京 (C) パーク ハイアット 東京

最も大きな変化を遂げるパーク ハイアット 東京は「ロスト・イン・トランスレーション」のロケ地としても海外でよく知られているホテル。食の評価も非常に高く、最上階の52階にある「ニューヨーク グリル」は世界最先端の美食に出逢える場所としても、プロポーズに最適なムーディーな空間としても、評価されているレストランです。

このリノベーションを控えたパーク ハイアット 東京「ニューヨーク グリル」で、ある大きなイベントが行われます。

それは、近年注目されているアメリカ・ブルックリンの「オキザリス(Oxalis)」でシェフを務めるニコ ラッセル(Nico Russell)氏とのコラボレーションです。

2023年11月8日から12日にかけて、ラッセル氏が「ニューヨーク グリル」で腕をふるい、「ディナーコース」(30,800円、税込・サ別)を提供します。

ニコ ラッセル(Nico Russell)氏とは

ニコ ラッセル(Nico Russell)氏(パーク ハイアット 東京から)
ニコ ラッセル(Nico Russell)氏(パーク ハイアット 東京から)

ラッセル氏の華麗な経歴を紹介しましょう。

サンフランシスコの調理師学校を卒業してから、フランスで修業。2014年にニューヨークの「ダニエル(Daniel)」で副料理長として勤務した後に再び渡仏。ミシュランガイドで二つ星に輝き、世界のベストレストラン50で1位に選ばれた「ミラズール(Mirazur)」では、マウロ コラグレコ氏のもとで研鑽を積みました。

2016年にニューヨークへ戻り、2年間で30回以上の個性豊かなディナーイベントを主催。2018年12月に、満を持して「オキザリス(Oxalis)」をブルックリン美術館近くにオープンしました。2019年には「StarChefs」の「Rising Star Chef」に選抜され、ミシュランガイドで一つ星を獲得。

「オキザリス(Oxalis)」の内観(パーク ハイアット 東京から)
「オキザリス(Oxalis)」の内観(パーク ハイアット 東京から)

ラッセル氏は、ここ数年であっという間にカリスマシェフとしての地位を築き上げ、世界から注目されています。

コースメニューの内容

ニコ ラッセル(Nico Russell)氏の料理(パーク ハイアット 東京から)
ニコ ラッセル(Nico Russell)氏の料理(パーク ハイアット 東京から)

今回のメニューについてラッセル氏は「ブルックリンのレストランでの理念と方法論を踏襲しています。日本の食材を使い、自分たちのセンスとスキルをお披露目できることが楽しみです」と自信をもちます。

ラッセル氏はローカルな食材を使う地産地消をポリシーとしているので、今回も日本の食材をメインで使用します。直前まで最高の料理を追求しているので、まだ具体的なメニューは決まっていません。

わかっているのは次のことです。アミューズ、前菜、野菜料理、魚料理、肉料理、デザート、小菓子といった構成であること、加えて、シメジや昆布、鯖や山椒、イクラや酒粕、キンキや京人参、宮崎牛や百合根、柚子や国産フルーツなどが使われることです。

今最も注目されている世界的な料理人が、日本の食材をこれだけ用いて、どのような美食の皿を紡ぐのか、大きな関心がもたれます。

コラボレーションの背景

パーク ハイアット 東京「ニューヨーク グリル」内観 (C) パーク ハイアット 東京
パーク ハイアット 東京「ニューヨーク グリル」内観 (C) パーク ハイアット 東京

ラッセル氏が「ニューヨーク グリル」でイベントを開催するに至ったのは、どうしてでしょうか。

パーク ハイアット 東京は、美食家のゲストの期待に応えるために、世界で活躍するシェフを常にリサーチしています。ニューヨークのメディアをはじめとしてシェフ達の情報などから、ラッセル氏のことも早くから注目していました。そして、ラッセル氏とのコネクションを築くことができて、今回のコラボレーションが誕生したのです。

ラッセル氏は世界的なシェフですが、実は日本でイベントを行うのはおろか、アジアを訪れることが初めてです。日本の印象については「日本の食文化に深い敬意を抱いています。私もスタッフも、素晴らしい食材の数々との出会いを期待しています」と非常にポジティブです。

休館前の魅力的なイベント

冒頭で紹介したように、パーク ハイアット 東京は来年5月から全て営業を休止し、1年もの期間をかけてリノベーションを行います。

国内外で圧倒的な存在感を示すホテルであるだけに、今から再オープンに期待がもたれているのは当然のことです。加えて、休館前に今回のような魅力的なイベントが開催されれば、その注目度はますます高まるのではないでしょうか。

グルメジャーナリスト

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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