いざバイキング給食からバイキング社食へ

バイキング給食の写真ではなくイメージです

バイキング給食のシーズン

この卒業シーズンになると何を思い浮かべますか。

私は「バイキング給食」を思い浮かべますが、おそらく他にそんな方はいないでしょう。バイキング給食とは読んで字のごとく、「給食がバイキング形式」になったものであり、料理がサーブされる普段の給食とは違って、自分で料理を取る給食が提供されるのです。

ちなみに、「バイキング」「ブッフェ」「ビュッフェ」「食べ放題」の違いは「【バイキングの日】ブッフェはバイキングではないのか?」の記事に詳しく書かれているので、興味があればお読みください。

なお、私はポリシーから「ブッフェ」を使用していますが、記事中で混乱するといけないのであえて「バイキング」を使用するようにします。

主に小学校で実施

さて本題に戻りますが、本当に卒業シーズンにバイキング給食が行われているのでしょうか。

確かめてみるために、Yahoo!検索で2015年2月から3月のフィルタリングをかけて「バイキング給食」を検索してみると、18800件もの結果(記事執筆時点)が表示されます。

バイキング給食を行っているところをいくつか挙げてみると以下の通りです。

見てみると幼稚園や保育園など幼児を対象としたものもありますが、小学生を対象としたものがほとんどであり、北海道から鹿児島まで地域差もあまりないことが分かるでしょう。検索結果には中学生や高校生を対象としたものもありますが、数にしてみると多くありません。

では、バイキング給食はどうして行われているのでしょうか。それはズバリ「ご褒美」と「食育」のために行われます。

ご褒美のため

卒業するにあたって成長したというお祝いにバイキング給食が行われるのです。

アメリカの感謝祭で食べられる七面鳥、イタリアのクリスマスで食べられるパネトーネやフランスでクリスマスに食べられるフォアグラ、インドのミターイ、日本の正月で食べられるおせち料理など、昔からお祝いの日には特別な料理が欠かせず、お祝いの日に特別な料理を心ゆくまで食べるようになっています。

バイキング給食もこれらと同じように、卒業祝いのご褒美として「好きな物を好きなだけ食べられる」ようになっているのです。

食育のため

では、食育のためというのはどういうことでしょうか。

食育の観点では、バイキング給食はこれからのさらなる成長を願って行われます。バイキングというと単に好きなだけ食べられるという「食べ放題的な面」だけがクローズアップされがちですが、本質は違います。

以下の通り、バイキングによって「自主性」「協調性」を養うことができるのです。

  • 食品のバランスを考える  (自主性)

タンパク質を含む「赤」の食品、ビタミンなどを含む「緑」の食品、糖質を含む「黄」の食品をバランスよく食べる

  • 料理を皿に整えて盛る  (自主性)

自分のお皿に丁寧に盛る

  • きれいに片づける  (協調性)

使ったトングなどの器具を、次の人が使い易いようにする

通常の給食では給食当番が配膳しますが、バイキング給食では自分で考えて料理を取る必要があるため、上記のような作業が必要となるのです。

バイキング社食へ

テレビや雑誌などでバイキングを取り上げる時には元を取るにはどうすればよいかが話題の中心となったり、食べログ「ワンコインランチ」は「ランチパスポート」に勝てるのか?でご紹介したワンコインクーポンは割引きによって流行していたりと、食べ物では損得の話が焦点になりがちです。

確かに、対価を支払う以上はなるべく得したいという気持ちは分かりますが、食べ物は本来、人間の本能の一つである食欲と密接に関係があるだけに、単に物質的な損得だけではなく、人の成長に寄与する面についても考えなければなりません。

食育ではバイキング給食を重要視し、「自主性」「協調性」を養うのに重要な年齢である小学生に取り入れていますが、こういったバイキング給食を取り入れなければならないのは、小学生だけではなく社会人も同じなのかも知れません。社食がある会社でも一度「バイキング社食」を実施してみて、社員の「自主性」「協調性」を養ってみてはいかがでしょうか。

元記事

レストラン図鑑に元記事が掲載されています。