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政府の解釈で死にに行く自衛隊員は哀れだ

田中良紹ジャーナリスト

フーテン老人世直し録(77)

皐月某日

大した課題もないのにヨーロッパに出かけ、毎日テレビに映りたいと思う総理を持つ国の国民は大変だ。相手は日本が世界第三位の経済大国だから邪険にはできないが、安倍総理のパフォーマンスに付き合わされるのはさぞ迷惑な事だったろう。一体この外遊で日本国民の利益になったと思える事は何なのか。それがさっぱりわからない。

外国のメディアなら報道しない程度の首脳会談が続いただけで、フーテンの記憶に残ったのは、ロンドンのシティーで、「アベノミクスは買いだ」とまたまた投資を呼び込むセールスをしたことぐらいである。

去年の9月にニューヨーク証券取引所でも「バイ・マイ・アベノミクス」と言って「言葉の意味が分かっているのか」とひんしゅくを買ったが、それと似た事をロンドンでもやった。外国人投資家に逃げられたらアベノミクスは破たんするとそれを怖れているためだ。株屋まがいのセールス・トークを一国の総理が行ったことで成果はあるかと思ったら、連休明けのマーケットは400円以上も値を下げた。

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ジャーナリスト

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:5月26日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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