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北村匠海(DISH//)、改めて“歌”と向き合う 「猫」の“一発撮り”動画が1000万回再生  

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
写真提供/ソニー・ミュージックレーベルズ/ソニー・ミュージックレコーズ

一発撮り動画“THE FIRST TAKE”で、北村匠海「猫」が1000万回再生超え

左から泉大智(Dr)、北村匠海(Vo/G)、矢部昌暉(cho/G)、橘柊生(DJ/Key
左から泉大智(Dr)、北村匠海(Vo/G)、矢部昌暉(cho/G)、橘柊生(DJ/Key

4人組ダンスロックバンド・DISH//のボーカル&ギター北村匠海が、様々なアーティストが“一発撮り”で、魂を込めた歌を歌う瞬間を捉えたYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で見せたパフォーマンスが、話題になっている。まずは3月20日に公開された、あいみょんがDISH//に提供したラブソング「猫」が1000万回再生を超えた。「表現力がすごい」「言い表せない特別な声に、聴き入ってしまった」「改めて惚れる」と、初めて北村の歌を聴いた人、ずっと応援しているファン、両方からの絶賛のコメントが寄せられている。

メンバーのアコースティックアレンジの音源に乗せた、圧倒的な表現力の歌が多くの人の心を掴む

静かにマイクの前に立つ北村。「とても緊張していますが、ただ楽しく歌えればいい、それだけです」と緊張気味に語る。そして「うちのバンドのメンバーが、アコースティックバージョンでいい音を録ってくれて」と話すときには笑顔が浮かぶ。「ただ、震えています(笑)」。唾を飲み込む音までをマイクが拾い、一発撮りならではの緊張感が観ている側にも伝わってくる。矢部昌暉のアコースティックギター、橘柊生のピアノ、泉大智のカホン、このパフォーマンスのためにメンバーが準備したアコースティックアレンジの音源に乗せ、北村がハイトーンかつ肌触りのいい声で情感を込めて歌う。切ないメロディと歌詞を圧倒的な表現力で伝え、徐々に熱を帯び、エモーショナルになるその歌に、誰もが引き込まれるはずだ。ごまかしが一切効かない、シンプルにただ「歌」というものに向き合う、究極の場に臨むアーティストの姿は美しい。

ダンスロックバンド・DISH//のリーダーでありメインボーカルであり、そして俳優でもある

北村匠海を俳優と思っている人も少なくないはずだが、彼はDISH//のリーダーであり、メインボーカルだ。映画『君の膵臓をたべたい』(2017年)で初主演を果たし、その演技が高く評価され、「日本アカデミー賞」をはじめとする各映画賞の新人賞を受賞。その後も数々の映画やドラマに出演し、1月に公開された音楽映画『サヨナラまでの30分』(新田真剣佑とW主演)では、バンドのボーカル役として見事な歌声を披露している。俳優という仕事が歌に与える影響が大きいのか、もともと評価の高かった北村の歌が、深く深化している。どんな歌も、ひと言ひと言、言葉の輪郭がはっきりと見え、思いが伝わってくる。

北村は、4月1日に再び「THE FIRST TAKE」に登場。今度はシンガー・ソングライターさかいゆうが作曲し、北村本人が作詞に参加(zoppと共作)したラブソング「Shepe of Love」を披露。「聴いている皆さんが、思い出を優しくフラッシュバックしてくれたら」と、曲に込めた思いを語り、「猫」同様、メンバーが演奏したアコースティックアレンジの音源に乗せ、歌った。表情はもちろん、全身からも感情が溢れてくるような歌に、「本当に気持ちが伝わる」「自然と涙が溢れてきた」というコメントが寄せられている。

アーティストからも注目を集めるDISH//。多彩な顔ぶれのアーティストが楽曲提供したミニアルバム『CIRCLE』

ミニアルバム『CIRCLE』(2月26日発売)
ミニアルバム『CIRCLE』(2月26日発売)

2月26日に発売されたDISH//のミニアルバム『CIRCLE』 には「Shape of Love」の他、中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)が作曲/アレンジを手がけた『FLASH BACK』、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)が提供し、アレンジも手掛けた「星をつかむ者達へ」、 Lucky Kilimanjaroの熊木幸丸が提供した「SAUNA SONG 」、そして北村が藤林聖子と詞を共作した「PM 5:30」など、多彩なアーティスト、作家陣が楽曲を提供している。DISH//というバンドが注目を集め、クリエイター陣から、彼らとのコラボレーションで、どんな化学反応が生まれるのかという、期待値の高さの現われでもある。

2019年8月18日富士急ハイランド・コニファーフォレスト
2019年8月18日富士急ハイランド・コニファーフォレスト
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2013年にメジャーデビューしたDSIH//は、4年連続で元日に日本武道館での単独公演を通算5回開催するなど、そのエンタテインメント性の高いライヴで支持を広げ、昨年8月に、バンド史上最大規模となる野外公演「DISH// SUMMER AMUSEMENT'19[Junkfood Attraction](富士急ハイランド・コニファーフォレスト)を成功させた。演奏力を磨き、バンド力を高め、強固なバンドアンサンブルを築くことができ、ダンスロックバンドへと進化した。さらに北村の歌が深化してきた今がまさに、バンドとして充実の時を迎えている。

北村は以前のインタビューで「DISH//でずっとライヴをやっているので、俳優の仕事の時必要な、瞬発力、現場での対応力が培われたのだと思っています。演じることとDISH//で歌っていること、両方あることでバランスが取れている。でもやっぱり何をやるにしても、まずここ、DISH//をブラッシュアップしていくことが重要です」とバンドの存在の大きさを熱く語ってくれた。確実にDISH//と、そして北村匠海はパワーアップし、これからも多くの人に感動を与える存在として注目を集めそうだ。

DISH// オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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