Yahoo!ニュース

仙台に注目のボーイズグループが集結し、競演 『みちのく漢祭2019』初開催

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
ぜんりょくボーイズ
画像

東北・仙台の地に全国からボーイズグループが集結――東北初の野外ボーイズグループフェス『みちのく漢祭(おとこまつり)2019』が、8月18日、仙台・勾当台公園野外音楽堂で行われた。記念すべき第1回目の出演グループは、EBiDAN SENDAI、ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ、さくらしめじ、BOYS AND MEN研究生、PRIZMAX、ぜんりょくボーイズ(公式アンバサダー)の 6組(出演順)。「日本中のどこよりも熱い場所にしたい」(ぜんりょくボーイズ・三浦大輝)という言葉通り、各グループが全力でパフォーマンスし、夏のボーイズグループの祭典に、全国から集まった約1000人のファンの熱い声援が飛び交っていた。

EBiDAN SENDAI
EBiDAN SENDAI

ぜんりょくボーイズの早朝ライブでおなじみのお笑いコンビ、バクコメ・秀作が総合司会を務め、このイベントの公式アンバサダー・ぜんりょくボーイズのメンバーもMCに挑戦し、ライヴ前に、登場するアーティストを紹介。トップバッターはEBiDAN SENDAI。8歳から14歳までのメンバー10人が登場。「宝物」からスタート。「10人揃うことがなかなかないので、楽しみです」という言葉通り、やや緊張気味の中、楽しみながらパフォーマンスしているのが伝わってくる。緊張を隠せないメンバーのMCには、客席から「かわいい~」の声が上がる。「Go on」「LOVE MUSIC」を続けて披露。

ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ
ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ

続いてジュノン・スーパーボーイ・アナザーズが登場。応募総数7万7千人の中から選ばれた俳優や音楽活動をしている精鋭30人の中から、この日は11人がパフォーマンス。1曲目の「Changing」、デビューシングル「Road to Union」もそうだが、彼らの楽曲はどれもメロディアスで、耳に残る。そしてアクロバットも取り入れたダイナミックなダンスで魅せる

さくらしめじ
さくらしめじ

高校生フォークデュオ・さくらしめじは、リハーサルから美しい声を響かせる。ライヴ前にリハーサルを見る事ができるのも、フェスならではだ。1曲目はアップテンポのナンバー「でぃすとーしょん」。「さくらしめじだから、休めると思ってるんじゃないだろうな」と高田彪我が客席を煽ると、初めて彼らのライヴを観るファンはイメージと違ったのか、少し驚いていた。「いーでぃーえむ」では客席から手拍子が起こり、「もっとかかってこいや!」と今度は田中雅功が煽る。3曲目は打って変わってバラードの「夕空小道」。セミの鳴き声もコーラスに加えて、木漏れ日がいい演出になっていた。8月21日配信の新曲「同じ雲の下」は、ひとりじゃないんだよと、優しく背中を押してくれるポップソング。ラストの「Bun!Bun! BuuuN!」では、ふたりもファンと一緒にタオルを振り回し、盛り上がる。

森瞬太(ぜんりょくボーイズ)
森瞬太(ぜんりょくボーイズ)

転換中に登場したのは、音楽系YouTuber・メロガッパ (ぜんりょくボーイズ・森瞬太もメンバーとして活動)。「さよならエレジー」のカバーを披露し、間奏中にステージを降りてダッシュで汚れたお皿を洗って戻るというチャレンジで、盛り上げてくれた。続いて行われた「みちのく漢決定戦」は、各グループから代表メンバー2名が登場し、「黒ひげ危機一髪」ゲームで競い、EBiDAN SENDAIチームが見事に優勝。

BOYS AND MEN研究生
BOYS AND MEN研究生

東北初上陸のBOYS AND MEN研究生は、BOYS AND MENの弟分として注目を集めている、とにかく元気な6人組。コミカルなトークと、勢いのあるナンバーで客席を引きつける。「ロックスター番長」「えいやッ喝采」、そして「愛を頑張って」など6曲を披露。熱いステージで、会場の温度をさらに上昇させる。

PRIZMAX
PRIZMAX

海外でも活躍する超国際派ダンスボーカルユニット・PRIZMAXが登場。今年、新メンバー3人が加入し、7人の新体制で更にアグレッシヴになったパフォーマンスを披露。クールなサウンドにキャッチ―なメロディの楽曲を、森崎ウィンが圧巻のボーカルで歌う。バックボーカル、パフォーマーのシンクロ率の高いダンスが相まって、客席から歓声が沸く。

ぜんりょくボーイズ
ぜんりょくボーイズ
画像

トリはぜんりょくボーイズだ。オープニングナンバー「SUPER HERO!!」からタオルを回し、早くもアクセル全開。ポジティブなナンバー「Morning Sunshine!!」では客席がジャンプで盛り上がる。「Summer Time Party!!」は、メンバーが客席に降り、暑い中、声援を送ってくれているファンに、シャワーのプレゼント。「大事にしている曲です」と人気曲「青春TAIYO」を、ひと言ひと言をきちんと届けようと、懸命に歌う。ラストの「フライデーナイト」では全員が客席をハイタッチしながら駆け抜ける。彼らの代名詞、早朝ライブではおなじみのシーンだ。遠藤大斗が「ぜんりょくボーイズとして3回目の夏。最高のスタートが切れた」とメッセージ。また、9月16日(月・祝) に「ぜんりょくクレープフェス2019」を開催すると発表した。様々な形のライヴを行う彼らの「おにぎりフェス」に続く、食べ物シリーズ第二弾で、メンバーがその場でクレープを作る 、“魅惑のクレープバイキング”に挑戦する。

東北初の野外ボーイズグループフェス『みちのく漢祭2019』は、カラーが全く違うグループが、いい意味でぶつかり合う場だ。ボーイズグループシーンが盛り上がりを見せる中、是非続けて欲しいフェスだ。

※ぜんりょくボーイズの正式表記はせんりょくとボーイズの間に、太陽の絵文字が入ります。

※さくらしめじ・高田彪我の「高」の正式表記は「はしごだか」。

ぜんりょくボーイズ オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

田中久勝の最近の記事