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あのトップ選手も出場決定! リアル×Switch「日本みんなのカーリング選手権 2023」が開催

竹田聡一郎スポーツライター
小泉(手前)による、トレーニング後の特訓の様子 写真提供:SC軽井沢クラブ

 北京冬季五輪で女子日本代表(ロコ・ソラーレ)の銀メダル獲得から1年が経とうとしているが、今季のカーリングは夏の北海道ツアー発足、3年ぶりの軽井沢国際開催と国内大会が盛況を見せた。世界的には新設のパン・パシフィック選手権が起動するなど、コロナ禍で止まっていた時計が進み始めた印象がある。

 一方で、1月28日から始まる北見市での日本選手権と2月21日に開幕の稚内市でのミックスダブルス日本選手権はそれぞれ、無観客での開催が決定している。もちろんアスリート優先の安全な大会運営が第一ではあるが、来季以降は彼らの希望をヒアリングしつつリスクを鑑みながら、ファンを良い意味で巻き込むような運営があってもいいかもしれない。

 そんな中、軽井沢アイスパークで2月25日興味深いイベントが開催される。「日本みんなのカーリング選手権2023」だ。

 軽井沢カーリング活性化プロジェクト推進委員会が主催で、日本カーリング協会が後援するリアルカーリングとテレビゲームを融合させたハイブリッドな大会だ。

 参加32ペアを2グループに分け、グループAは午前中にカーリング体験とミニゲームをこなし午後にNintendo Switch「みんなのカーリング」をプレー。グループBはその逆のスケジュールだ。氷上のミニゲームと「みんなのカーリング」、それぞれの成績に応じて獲得したポイントで順位を競う。

 小学3年生以上が参加可能(小学生は親子での参加に限る)で費用は無料。成績上位者には軽井沢の高級リゾート宿泊チケットや、温泉の入浴券、食事券などの賞品が与えられる。

 今季、男子日本代表であるSC軽井沢クラブのスキップ・栁澤李空も、同クラブ女子のスキップ・金井亜翠香とのペアで特別参加が決定した。

「ゲームは苦手で個人的にはちょっと不安なので、チームメイトのトシ(小泉聡)に特訓してもらいました。だいぶ上手くなったと思いますので、みなさんといつもとは一味違うカーリングをできるのを楽しみにしています」(栁澤)

 既に参加者の募集は開始され、運営事務局であるスポーツコミュニティー軽井沢クラブの担当者によると「1月中旬時点で残り数ペアの枠があります。栁澤・金井ペア以外はほとんどが初心者の方ですし、当日はスタッフが常駐してアドバイスしますので、安心してご参加ください」とのことだ。ゲスト解説者として市川美余氏の参加も決定している。

 ただ、栁澤と金井が率いる男女SC軽井沢クラブはその前に、28日からの日本選手権に出場する。ここで勝てば、今季最大の目標である世界選手権(男子4月/カナダ・オタワ、女子3月/スウェーデン・サンドビーケン)へ切符が手に入る。

 特に日本代表として活動した男子は今季、秋にカナダへ3ヶ月を超える遠征を敢行し、年始にはスコットランドに飛ぶなど精力的に動いた。5ヶ月間で国内外計12大会、80戦以上を戦い、ベースアップを求めた。すべては世界挑戦のためだ。

「100日間のカナダ遠征と年初のスコットランド遠征で得たものを発揮して、連覇できるよう頑張ります。日本選手権をしっかり戦って勝って、軽井沢で『みんなのカーリング選手権』を楽しくプレーしたいですね。軽井沢でお会いできる方はよろしくお願いします」(栁澤)

 カーリングは専用ホールやアイスアリーナなど、日本で十数あまりの限定されたプレー環境が普及のネックになっていると長らく指摘されてきた。しかし、冒頭で触れた国内大会のアクティブな配信であったり、今回のような参加型のイベントやゲームが増えれば、相乗してスポーツコンテンツとしての価値は高まっていくだろう。そのためにはまずはこの「日本みんなのカーリング選手権2023」を成功させ、継続発展に期待したい。

スポーツライター

1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。 カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。

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