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日本躍進のW杯、米国では2.5兆円の賭け

木曽崇国際カジノ研究所・所長
(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

ドイツ、スペインと世界の強豪を相手に勝利をおさめ、日本代表チームの劇的な決勝トーナメントへの進出が決定したサッカーW杯2022でありますが、アメリカからとても衝撃的な調査結果の発表がありました。以下、米国ゲーミング協会による公式より。

2050万人のアメリカ国民が、FIFA 2022 W杯に180億ドル(約2.5兆円)の賭けを行う?

20.5 Million Americans to Wager $1.8B on 2022 FIFA World Cup

https://www.americangaming.org/new/20-5-million-americans-to-wager-1-8b-on-2022-fifa-world-cup/

米国ゲーミング協会が先月実施した調査による推計では全米の成人人口における8%、2050万人相当のアメリカ人が2022年FIFA W杯において賭けに参加し、そのベット総額は2.5兆円にもおよぶとの推計結果が出たとする記事です。

本調査自体はW杯の開催直前である先月時点で実施されたアンケート結果に基づくもので、あくまで予測値であるものの、同団体が実施した調査結果に基づけば;

・全アメリカ成人人口の約28%が今回のW杯の観戦を予定しており

・その観戦者のうち約29%がゲームへの賭けを企図している

・またZ世代やミレニアム世代などの若者層の方が、それ以上の高齢世代と比べて賭けを企図している比率が高い

ことなどが判明したとのことです。現在、アメリカではスポーツ競技の試合結果を予想して賭けを行わせるスポーツベットの合法化が全米各州で急速に拡大しており(※連邦制のアメリカでは各州ごとの合法化)、現在31の州および首都特別区域でスポーツベットが合法化され、他5つの州において合法化の準備が進められています。

スポーツベットの合法化は、我が国においても与党・自民党のスポーツ立国調査会内に設置された小委員会(スポーツビジネス小委員会)や、経済産業省の設置する有識者会議「スポーツコンテンツ・データビジネスの拡大に向けた権利の在り方研究会」などでもその合法化の是非に関する検討が始まっていますが、現在進行形で合法化が広がっているアメリカにおけるスポーツベット市場の拡大は、我が国にとっても非常に参考になる事例になります。

国際カジノ研究所・所長

日本で数少ないカジノの専門研究者。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部卒(カジノ経営学専攻)。米国大手カジノ事業者グループでの内部監査職を経て、帰国。2004年、エンタテインメントビジネス総合研究所へ入社し、翌2005年には早稲田大学アミューズメント総合研究所へ一部出向。2011年に国際カジノ研究所を設立し、所長へ就任。9月26日に新刊「日本版カジノのすべて」を発売。

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