以下、時事通信より転載。

自民、参院選2次公認に11人 比例に漫画家・赤松健氏

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021122200732&g=pol

自民党は22日、来年夏の参院選第2次公認候補として、選挙区7人と比例代表4人を発表した。比例にはいずれも新人で、若い世代に人気の漫画家、赤松健氏と先の衆院選を機に政界引退した河村建夫元官房長官の長男建一氏を擁立。1次公認と合わせ、同党の候補者は選挙区35、比例21の計56人となった。

長らく「表現の自由」界隈でご活躍してきた人気漫画家・赤松健さんの自民党公認はフェミvsオタク、保守vsリベラルなど様々な文脈で非常に論議を呼んでいるのは皆様もご承知のとおりです。一方で、私として注目したいのは今回、赤松建さんと共に新たに公認された候補の中の一人、尾立源幸(もとゆき)さんの存在。尾立源幸さんは、2019年に行われた前回参院選においても自民党から公認をうけた候補ですが、いわゆるパチンコ業界の支援を受けていた業界候補として知られます。

ただ前回選挙では、選挙戦前半において他のジャンルの一般支持者への配慮(?)なのか、パチンコ業界向けの選挙運動とその他選挙運動を完全分離。水面下でコッソリと業界票をとりこむ戦略をとっていましたがそれが逆に業界側の不審感を煽り、後半から戦略を改めて「パチンコ」カラーを打ち出すものの残念ながら支持が広がらず。結果的に、パチンコ業界票だけで15万票はいけるなどと下馬評では言われていたにも関わらず、一般票を含めても9万票程度しか支持が集まらないという大失態で尾立氏は落選に至ったわけです。先の参院選後に私が書いたそのあたりの詳細分析記事は以下リンク先から。

【参照】参院選:「マンガ候補」と「パチンコ候補」好対照な結果に

https://news.yahoo.co.jp/byline/takashikiso/20190722-00135187

で、今回に関してですが、尾立源幸さんは前回のような中途半端なパチンコ・コミットを改め、パチンコ色を前面に押し出す展開。既に立ち上げられた事務所アカウントでは、週三更新で自身をモデルとした「おだっちー」が活躍するパチンコ漫画の連載までもを始めました(笑)。前回の様な中途半端な事をする位ならコッチの方がだいぶ良いですね。

さて、この前回反省を生かした方針転換で、関連業界まで合わせて推計20万人の産業人口、家族票まで含めればその2~3倍の基礎票がある/更にはその背後に約700万人のパチンコ消費者層の票田があるのではないかとも言われるパチンコ票はどの様に動きますかね。ぜひ頑張って頂きたいと思います。

ただし、最後に一点。同じギャンブル系業界にあってもカジノ側にコミットしている私として気になるのは、尾立源幸さんのカジノに対するスタンス。実は尾立さん、前回の参院選ではパチンコ業界の支援を広げたいがあまり、某業界団体会合において「ただただ日本にカジノを入れたいために、遊技業界がスケープゴートされているだけ。私は(中略)遊技産業のために行動します!」などと「パチンコvsカジノ」の構図で支援者を煽る様なスタンスをとった事で、カジノ業界サイドからはブーイングを受けました。以下、当時私が書いた記事。

【参照】パチンコ規制強化はカジノのスケープゴート? http://www.takashikiso.com/archives/10084361.html

もう何年も前の話ですし、私自身は今のところ尾立源幸さんを緩やかに応援するスタンスではありますが、また以前と同じ様に「パチンコvsカジノ」の絵図を描くのならば、当然、私はカジノ業界人としてアンチに回らざるを得ないわけで、その点は引き続き注意深く見守って参りたいと思います。