【NIKE AACレポート】高校バスケットボールの名門、洛南で将来を嘱望されている星川堅信

洛南の将来を担う存在として期待される星川 (C)Takashi Aoki

中学時代から将来性を買われ、名門の洛南に進んでからも1年生から出場機会を得ている星川堅信。U16の日本代表候補に選ばれていることもあり、NIKE ALL-ASIA CAMPへの参加は、今年の秋に行われるアジア選手権で戦う可能性のある各国の選手とのプレイできる点で、素晴らしい機会となったと言える。それは、「高さは1日目にプレイして、こんなもんなんだという感じでした。ちょっと大きいかなという感じ」と話したことでも明らか。このキャンプでは洛南と違い、ポジションのドリルをポイントガードで行っていた。慣れないポジションで苦戦するかと思われたが、ハンドリングなどのドリル自体はそつなくこなすなど、スキルのある選手なのはまちがいない。

しかし、過去キャンプに参加した多くの日本人選手同様、チームプレイを意識しすぎて、自分の存在をアピールする機会が少なかった。キャンプ3日目からボールをもらった後にドライブで仕掛けたり、キャッチ&シュートがより積極的になったのはいい傾向。キャンプ全般を振り返ってもらうと、このような答えが返ってきた。

「周りから(話を)聞いていて、パスをしたら返ってこないといったことを言ってくれていた。僕もそうしようと思っていたけど、やはりなんか自分で攻めるという気持、こういうのが自分で攻めるんだなということが周りの選手を見てわかった。自分のチームにはコンセプトがあって、フリーの選手にパスするというのがあるんですけど、自分をもっと出して行きたいと思います。キャッチ&シュートは結構得意なので、そこは結構できたと思います。ドリブルからのシュートがあまり上手じゃないので、そこを頑張りたいです」

海外に出ると言葉の壁に直面するものだが、こういったキャンプではそれがより顕著になる。バスケットボール選手だった通訳が同行していたが、星川が所属したチームには英語が話せる田中力がいた。彼を通じてコーチが何を言っているのか星川は理解しようとしたものの、中国語から英語、英語から日本語という流れと、通訳が常に説明してくれる状態でなかったのは大きなハンディとなる。

それでも、キャンプを通じて自分から積極的にやることの重要性について、「コミュニケーション力と、ここに来ていた人は自分でやるという意識が強い。そういった人を守らなければいけないのに、あまりディフェンスができなかったなという印象です。こういうレベルでディフェンスできる選手になりたいです。自分を出していないと使ってもらえなかったり、パスを出してもらえないというのがあって、本場のバスケットというかそういうものなんだと…」と、理解できるようになったのはプラス。洛南がインターハイ予選で競り負けたライバル東山を倒し、ウィンターカップの出場権を得るためには、星川のさらなる飛躍がカギになると実感した。

キャンプに参加したことにおけるもう一つの収穫は、「楽しかったことは、最初どういう人なんだろうと思った人とかと、言語が伝わらなくても、リアクションとかといった部分でプレイ中やシューティングでコミュニケーションが取れたりしたので、もっと喋れたら楽しいなと思ったので、英語を頑張りたいです」と、コミュニケーションの重要性を認識したこと。今後、アンダーカテゴリー代表として国際試合に出場する機会を得た場合、少しでも英語を理解し、話せたほうがいい。

「あれは緊張しました。あんな経験はあまりないので、ワクワクしました」と振り返った星川が、ドリルでNBA選手(バディー・ヒールド:サクラメント・キングス)とパスをしたりもらったりするような機会が再び巡ってくれば、英語で話しかけてみたいという気持になったのは容易に想像できる。これからいろいろな経験を積み重ねることになるだろうが、このような前向きな姿勢はずっと持ち続けてほしい。