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<ガンバ大阪U-23>FC東京U-23戦は2−4で敗戦。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ここ2試合は、攻守にやるべきことを徹底する中で大量得点、完封勝利という結果を掴んでいたガンバ大阪U-23だったが、今日は立ち上がりからFC東京U-23にペースを握られ、先制点を許してしまう。その後、すぐさまMF泉澤仁のゴールで同点に追いつき、前半を折り返したものの、後半の立ち上がりすぐ、49分と54分にいずれもミスから失点。それでも77分には途中出場のFW中村敬斗が頭で押し込み1点差に詰め寄ったものの、終盤再び失点を喫して万事休す。2−4で敗れた。試合後のガンバ大阪U-23監督、選手のコメントをお届けする。

●ガンバ大阪U-23/宮本恒靖監督

試合前に選手には今の順位だとか、連勝中であるとか、相手がU-23のチームといった、いろんな情報を与えた中で試合に入りましたが、それに対しての選手のパフォーマンスがやはり足りなかったことで、こういった試合になったと思います。この試合に対する熱さというところが感じられないのが残念な試合になりました。相手より走るとか、球際もしっかり奪いに行くこと、裏に飛び出すことも少なかったですし、単純にボールを失うところも見られた残念な試合でした。

ーここ2試合、完封での勝利が続いていましたが、いまおっしゃったところが4失点のほころびに繋がったと感じますか。

この2試合は、それぞれの選手が果たさなければいけない役割をしっかりと出してくれた結果、無失点、複数得点に繋がっていたと思いますが、今日に関しては、特に前半の立ち上がりで相手に完全にボールを持たれたところもあり、うまくリズムに乗れなかったと思います。1−1になってこれからというところで若さが出たところもあると思いますし、それはU-23というところの致し方ないといってしまうとダメですが、個人が反省すべきところはして、次の試合を迎えるというサイクルになるのかなと思います。

●DF野田裕喜

(個人のところでミスも目立った)そうですね。うまく繋がれてなかなかボールにいけなかったのが一番の敗因だと思います。失点も崩されたわけでもないだけに、もったいないですし、シンプルに集中力の欠如というか…簡単なようで、でも大事なところなので、そういう部分で修正できるんじゃないかと思います。相手にうまくいなされたというか、自分たちも緩い感じで90分が終わってしまったという印象。気持ちといってしまえばそれまでかもしれないけど、相手はうまさの中でも球際とかにはしっかりいっていましたし、それに対して、もっともっと自分たちはできるんじゃないかと思いました。それでも失点しなければ、OKだと思うんですが、そこで失点してしまうとこういうゲームになってしまう。どういう流れになっても先に『失点しない』という部分をもっと突き詰めてやらないといけない。

●MF市丸瑞希

(1-3の状況、69分からの出場になりました)流れが悪かったので、まずはもう一度ゲームを作り直して自分たちのペースにもっていきたいと考えいてました。時間が短い中でも、逆転を目指して投入されているわけですから、そこに力になれなかったのは自分の力不足だし、最後の4失点目も自分のミスだったので、そのへんはもっと突き詰めていかないといけないと感じました。

●GK谷晃生

連携ミスもありましたが結局、僕のミスで負けてしまって…それが決勝点になって負けてしまったという部分で、この試合の結果は全て自分に責任があると思っています。不甲斐ないというか…ここ最近は勝っていましたけど、その前の試合では僕のミスでというシーンもあったことを考えても、ミスを減らして、無くしていかなきゃいけない。それによって安定感が生まれてくるはずだし、そこは今の自分に欠けている部分だと思います。勝っていた流れを自分で消してしまったという意味でも、本当に反省、課題が多い試合になったと思います。(シュートを打たれるまでの流れのところで、ミスが出ていたりもした。シュートまでのところでコーチングなり、改善すべきだったと感じるところはありますか?)1失点目に関しても、一番やられたらいけない背後をとられていましたし、2失点目に関しては、それも自分たちのミスからだと思いますし。3失点目は僕のミスで、ポストに当たると思っていたら…足に当たって入ってしまった。4失点目は自分たちが攻撃に出てその隙を突かれたのは仕方ない部分もありますけど、どれも個人のところと、チームのところで改善できる失点だと思ったので、そこは自分も含めて改善していきたいと思います。(チャンスもあったけど決め切れなかった部分もありますが)結果的に2-4というスコアですけど、2点取ってくれたら十分なところもあるので、そこは本当に後ろが我慢し切れなかったことが敗因だと思います。(U-19日本代表の合宿がある。ここから何を積み上げていこうと考えますか?)U-19の方では、しっかり生き残りを賭けて戦いたいし、短期間のキャンプですけどしっかりと自分ができることをアピールして、またそこでも学びがあると思うので、それをまたチームでもいかせるようにして、いい切り替えをしたい。帰ってきてまたすぐ試合があるのでそこに向けてもいい準備をしたいと思います。

●MF高宇洋

失点の仕方を含めて自分たちのミスが多かったしそこは自分たちから崩れたという感じでしたし、決定機もあったのですが、相手より決め切れなったということが今日の結果だと思っています。(2試合完封できていましたが、それは球際などやるべきことをやったからこそ出た結果だった。今日に関しては少し個人のところでミスも多く…やろうとしたかもしれないけれど、結果的にやるべきところを怠ったように見えてしまう試合になってしまった)その通りですね。やっていても自分も最初はミスが多かったし、失点シーンをみてもどれもやってはいけないミスをしてしまっていると思うので。若いということは言い訳にできないし、ミスは無くさないと勝てないと思っています。自分たちが崩れなければもっと上にいけると思うからこそ、なおさらそう思います。最近はしっかりゼロで抑えて試合を進められていたし、前半耐えて、後半、っていうので手応えを掴んでいたので。それが今日は最初に失点を食らって、そこからチームの士気が落ちてしまったところもあったのかなと思います。(チャンスを作ったと考えれば取るべきところをとれば、ということになるし、ミスから失点をしていると考えれば、そこを個々がもっと研ぎ澄ませれば、ということになる。そういう意味では修正は難しくないという見方もできる)今日は本当にそこに尽きると思います。先に決めるべきところを決めてリードを取っておけば、失点もなかったかもしれないし、失点の仕方も普段にはない形でやっちゃいけないプレーだったので、そういうのをなくせば今日も最悪引き分けとか、点を決めていたら勝っていたなっていう試合だったと思います。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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