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<ガンバ大阪>待望の今季初白星は、完封!

高村美砂フリーランス・スポーツライター

中2日の連戦となる中、再び、ホームの地にジュビロ磐田を迎えたJ1リーグ戦。開始4分という早い時間帯にセットプレーからゴールを奪い、先手を奪う。その後は何度かジュビロの攻撃にさらされ、かつ、ミスからあわや失点か、というシーンも見られたもののゴールを許さずにしのぐと、試合終盤の86分にはカウンターからFWファン・ウィジョが待望の追加点。残り時間を心理的にも優位に進めながら完封で今季J1リーグ戦初白星を挙げた。試合後のガンバ大阪監督、選手のコメントをお届けする。

●レヴィ・クルピ監督

今日の勝利というのはホームゲームでサポーターに勝利を捧げることができたという意味で本当に意味のある勝利だと思っています。ただ試合の展開としてはまだ安定感はないと思いますので、そこは修正しながらもっといいサッカーができるように前を向いていきたいと思います。

ー監督もなかなかリーグ戦で勝てないことは予想していなかったと思いますが、一番苦しかったのはどういったところでしょうか。

今日の試合、対戦相手のジュビロ磐田さんは非常に完成したサッカーをされているチームだと思います。それに比べると我々のチームはここまで非常に波があり、特にチームの心臓と言える中盤がなかなか安定していない、そして重要な選手がいま怪我で出場できていないということもあったと思います。そういった中で中盤のバランスをとるということがこれまでなかなかできずに苦労していましたが、まだ修正は必要だと思っています。

ー攻守のバランスということを以前からおっしゃっていましたが、今日は2得点で無失点で終えました。それについてはどういう感想をお持ちでしょうか。

もちろん今日の試合でもいい時間帯というのはあったのですが、私がいいチームと呼べる水準にはまだ至っていないと思います。それを修正するためにこれまでビデオ、映像を使いながら選手と意思統一を図ってきましたがまだまだだと思います。非常に技術の高い選手は揃っているんですが、常に、毎試合、この形でいいのかを模索している状態です。正直にいうと選手たちもわかっていると思いますが、もっといいサッカーが必ずできると思っているので、話し合いを重ねながらよりレベルの高いチームにしたいと思います。

ーこの一勝は選手、監督はもちろんですがサポーターの方に勝利の報告をしていただけますか。

とにかく感謝の一言になるんですが、なぜならば、これだけ結果が出ない試合が続いたにも関わらず、決して諦めることなくサポーターの皆さんは応援をし続けてくださった。それには本当に感謝という気持ちしかありません。前節の試合もアディショナルタイムに失点してしまい負けましたが、選手たちが全力を尽くしたということを認めて拍手をしてくださいました。そういったサポーターの皆さんの姿に本当に感動しましたし、そういったサポーターの皆さんの期待に応えるためにもパナソニックスタジアムを満員にして、みなさんと勝利を分かち合いたいと思います。ただそのためには、我々がもっといいサッカーをみせなければいけないと思いますし、サポーターのみなさんと一緒に戦うことで我々はより強いガンバ、という本来の姿を取り戻せると思っています。

●MF遠藤保仁

(昨年から長く勝っていなかったホームでの勝利となりました)去年の結果は気にしていなかったというか、監督も変わりましたし、チーム全体としても目指す方向も変わっているので。ただ、その中で今シーズン勝てそうで勝てない試合も多かったですし、全員が悔しい思いもしていただけに、今日勝てたのは非常に嬉しいし、これを続けていければいいなと思います。(高い位置からプレッシャーに行って、遠藤選手もうまく圧力をかけていましたがチームが目指す方向性を今日は出せたと思いますか)できる限り高い位置でとりたいというのは、チーム全体としての考えは統一できていたと思います。ただここまで失点が多いのも事実だったので、ゴール前の守り方っていうところでは…今日も危ない場面が2度ほどあったのでそこは課題として残っていますけど、ゼロで抑えたのは何よりですし、相手のミスがらみも含めて、相手のフィールドのエリアでより多くボールをとれたかなと思います。(苦しい時間帯にウィジョ選手が決め切ってくれました)そうですね。チャンスで決めるというのは後ろにとってはかなり楽ですし、いい形でウィジョにもボールが入っていたので、いろんな形で今後も点が取れるようにしていきたいです。(今日の前からいって、という戦い方は今後の指標になりそうですか)ん〜まあ、そうですね。リーグ戦ですごい悪い試合だったのは川崎フロンターレ戦くらいで、そこまで悲観する内容ではなかったですが、今日のように高い位置でボールを奪ったり、先にとって相手を突き放すような試合展開が増えていけば、相手にとっても嫌だと思いますし、失点ももう少し減らしていきながら今日のような試合ができればよりチャンスは広がるかなと思います。(ようやく勝てたことで、少しホッとしましたか?)これだけ勝っていない分、全員が勝ちたい気持ちはあったし、ホッとしたというか喜びは大きいですし、今後上にあがっていくには連勝が必要になるので。また中2日でくるので今日は喜んでもいいですが、明日からは今日も課題は出ていますし、修正する時間は短いですが、しっかり修正しながら今日みたいな喜びを、毎試合味わえるようにしたいと思います。

●DFファビオ

今日は得点をとれましたが、僕一人で勝てた試合だとは全く思っていません。(無失点で終えましたが、前線からの守備もうまくはまっていました)そうですね。守備というのはグループ全体でやるもので、前線から始まるものだと思います。(ようやく勝てて次に弾みがつきそうですか)去年から勝てなかった中で、選手も苦しい、悔しい、辛い思いをしていた中で今日勝利することができたので、ここからまた上にあがっていきたいです。僕たちが難しい状況にいる中、誰一人諦めずに僕たちに熱い声援を贈ってくださったサポーターのみなさんに感謝したいと思います。勝てたのは嬉しいし、サポーターの皆さんが喜んでくれているのがすごく嬉しいです。

●DF初瀬亮

やっと勝てたというのが一番です。(初瀬選手のところでひやりとするミスもありました)あれが入らなかったから今日は勝てたんだと思います。あの瞬間、終わったと思いました…。でもあれが入らなかったから、逆に今日は勝ったなと思いました。そのあとは…1点入ってそのまま終わっても勝ちなので、まずは守備からということは意識しましたし、攻撃も大事ですが、守備のバランスを崩さずに、というのは意識していました。最後、ウィジョがとってくれて、みんなの気持ちも楽になりましたし、何よりホームで勝てたのが一番よかったし、ディフェンスラインとしてはゼロにおさえられたのもプラスに捉えられることだと思う。次はVファーレン長崎とで、今日長崎も勝ったみたいですが、僕らが次その長崎に勝てばまた状況も変わると思うので、またいい準備をしたい。駿くん(長沢駿)が今日怪我をしてしまったのが残念ですけど、また次も勝って、いい波に乗っていけるようにいい準備をしたいです。

●MF食野亮太郎

何かが悪かったから前半で代えられたと思うので。少し目線が前、前になってしまっていて、もう少し視野を広げる作業をしなければいけなかったという反省は残りました。でも勝った試合のスターティングメンバーにいれたのは個人的にはよかったです。(前に、前になってしまったというのは?)前があいているからドリブルで突っかけ過ぎて囲まれてとられて、っていうことが1〜2回あったので、そこはもう少し状況判断をしっかりしないと。チームがきつい時間帯にボールを失ってしまったら、しんどくなるので、そこは反省したい。(相手にもうまく守られていたところもある。どういう風に打開しようとイメージしていましたか?)僕としては相手の3バックの目の前でチョロチョロしていたら相手のスライドが間に合っていなかったから、やっとさん(遠藤保仁)とかマテウスからいいボールが入れば、秋くん(倉田秋)と近い距離で絡めたので、そこは前半45分通してできたところかなと思います。(半分で終わったのは悔しさの方が大きいですか?)大きいですけど…でもチームが勝つのは嬉しいですし、せめてハーフタイムで交代じゃなくて、もう少しやりたかったなというのはあります。でも毎日、今は背水の陣という思いでやっているので、いつ外されてもおかしくないというか、いつU-23の試合にいくことになってもおかしくないし、早く結果が欲しいですけど、とにかく続けていきたいと思います。

●DF三浦弦太

いやもう、本当にほっとして、心から嬉しいです。(試合が終わった瞬間、少し感極まったように見えました)そうですね。ようやく1勝できたので。1勝するのってこんなに大変なんだっていうのを改めて思いました。でもここからしっかり連勝していかないといけないので、今日は良かったですが、またしっかり次の試合に切り替えていかなきゃいけない。(ラッキーなシーンもありましたが、結果的に無失点でしのげたのは今季初めてでした)そうですね。先制がとれたのは大きかったし、無失点は大事になってくるので、次の試合も…DF陣だけじゃないですけど、全員でしっかり守って無失点でしっかり勝っていけたらいいと思います。(この間は最後の最後で決められたけど、今日は苦しい時間にウィジョ選手が決めてくれた)理想の展開だと思いますし、先制をとることも当然優位に試合を運べますが、とれなかったとしても自分たちのサッカーは…点を取るサッカーはできてきているので、それをこれからも続けつつ、無失点での勝利にこだわっていきたい。(前節の神戸戦から守備の組織が理想的な形になりつつあった。そういう心理的な負担もかなり軽くなっていますか?)それはあります。自分のことにもすごく集中できるし、みんながこの勝利でより肩の力が抜けてうまく回っていけばいいなって思います。(初めて、ゲームキャプテンとしてのヴァイキング・クラップの感想は?)ヤットさん(遠藤保仁)が電気が消えるんじゃない?っていうから、ちょっと待っていたんですけど…緊張はなかったんですけど、どのくらいの間合いでやろうかなって思いながら(笑)。でもとにかく勝てて良かったです。

●DFマテウス

今週すごくハードなトレーニングを積んできたんですが、その中で得点もいい時間帯でとることができて、試合の中でチーム全体が戦い切れたことが今日の勝利につながったのかなと思います。(試合をこなしてきて良さが出せる時間も増えてきたという手応えもあるのではないですか?)やはりブラジルと日本の違いはあったんですが、継続してプレーしてきた中で、その「違い」をうまく埋められつつあるのかなと思います。その中でこれからもっともっと慣れてくると思うので、もっともっとチームの勝利に貢献できるプレーを意識してやっていきたいです。(「違い」のところで工夫しているところは?)たくさんの試合をみたり、たくさんのトレーニングをこなしていることで、サッカーの見る目やスピードになれる努力はするようにしていました。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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