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<ガンバ大阪U-23>3試合ぶりのホーム戦は藤枝MYFCに1−6で大敗。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

万博記念競技場での J3リーグ25節、藤枝MYFC戦は、前半、相手の素晴らしいシュートが立て続けに2本決まり、0ー2で前半を折り返す。仕切り直しとなった後半、ギアを上げたG大阪U-23は、61分にMF高江麗央のゴールが決まり1点差に詰め寄ると、前がかりに試合を進め逆襲の気配を漂わせたが、逆に藤枝に3失点目を喫して足が止まり、終わってみれば1−6で敗戦。試合後のガンバ大阪U-23監督、選手のコメントをお届けする。

●宮本恒靖U-23監督

前半は相手のいいシュートが2本入ってしまってというか、寄せきれず、ミドルシュートは気をつけるようには言っていましたがやられてしまい0ー2で終わったという中で、ハーフタイムで伝えたのは、まず気持ちを切らさずに1点を返そうという話はして、1点を取って、そのあと相手ゴールに迫るところまでは、みんなが修正した部分だったと思います。ただ、3点目をああいった形で、4点目をああいった形でとられて、それでも必死に取り返す姿が見られなかった中で5〜6点目を取られたことにつながってしまったので、選手の姿勢という部分ではよくないというか、ダメだという話は今してきました。たとえ、ミスして点を取られようが、次はやられないっていうような姿勢、気持ちの部分をみせなければ、プロとして戦っていけないと思いますから、こんなふうに4点目取られる、5点目を取られるというような試合をしていてはダメだと伝えました。若い選手なのでその辺の修正がうまくできなかったと思いますけど、それに関しては前にも似たような試合があったし、繰り返してしまったということは残念です。

ーまだチームが出来上がっていなかった中での開幕からの5連敗と、ここにきてチームが出来上がって来たはずの中での6連敗。また意味が違ってくるように思いますが、監督はどのように感じていらっしゃいますか。

開幕5連敗は単純に自分たちのいいところがないまま、力負けをしていたところがありましたが、今の連敗の中では、ギリギリどちらに転ぶかわからないような試合ができているところもあるのかな、と。秋田戦にしても、沼津戦や栃木戦にしても。ただ秋田戦にしても、沼津戦にしても2点取ったあとの『試合運び』という部分では、少し脆さがみられますし、もう少しのところを埋めようとして選手は努力はしているとも思いますが、個の部分が足りないというか、成長しきれていないようにも感じています。さきほども言ったように、点を取られて少し下を向いてしまうのも悪い癖としてあるのかなとは思います。

●MF高江麗央

(0−2の展開の中でどんな意識で後半に向かいましたか?)この試合、サイドバックで出場したんですが、得点を求められていたので、前半は0−2で終わってしっかり切り替えて後半、自分がなんらかの形でゴールに繋げて流れを変えたいなと思っていました。そういう意味では点を取れたのは良かったですけど、そのあとがなかなか難しかったです。(守備的なポジションながら前への意識を示せた。チームとしてそれが続かなかった理由は?)気持ちの弱さが一番だと思います。一人一人が球際とか負けることが多かったし、セカンドボールも全然拾えないし、拾う意識も相手より劣っていたと思うので、そこが原因の1つだったと思います。

DF西野貴治

90分できたのは1つの課題をクリアできたけど、球際にいけていないとかで失点につながったところもあったので、そこは明日からの練習でやっていくしかないと思っています。でも90分できたのは良かったです。(何かテーマを持って確認したことは?)とりあえず90分っていうのが第一だったので、それができたのは良かったですけど、でも、ここまでやられてしまうと情けないですね。チームとして1点を返したあと、いくぞとなった時間帯に、自分もオーバーエイジできているからには、もっと声を出してやらなくちゃいけなかったし、実際、なかなかそこでギアをあげていけなかったのは反省です。(連携的にも難しかった?)そうですね。なかなかイメージと違うところもあったので。3日くらい練習は一緒にやっていたんですけど、試合になると難しいなって感じました。具体的にはボールの取られ方のところで球際のところとか、終わって監督とも話しましたけど、ベーシックなところで負けてしまってカウンターっていうのが多かったので、そういう部分は反省材料だと思います。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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