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<ガンバ大阪U-23>FC琉球戦は今季最多失点で大敗。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ガンバ大阪U-23としては今季初めて、平日ナイターで行われたJ3リーグ21節のFC琉球戦。悪くない立ち上がりをみせたものの、13分の失点を皮切りに、立て続けに失点。前半を0−3で折り返すと、後半も流れを食い止められず終わってみれば1−7と今季最多失点で試合を終えた。試合後のガンバ大阪U23の監督、選手のコメントをお届けする。

●宮本恒靖U-23監督

7失点しているので、出来としては悪かったという試合だと思います。ただ前半の立ち上がりについては、今日のテーマはしっかりとボールを奪う、ゴールを奪うというところでしたが、選手がしっかりとやろうという意思は見えたたし、スタートは悪くなかったですが、1失点目、まだビデオを見ていないですが、少しミス絡みで失点して、そのあと2〜3点目と、これからいこうというときに失点を重ねてしまい、難しい展開になった。0−3になってからの後半もしっかり点を取り返しにいこうとスタートしましたが、システムも少し変えましたけれど、選手が意思を持ってボールを前にとりにいくとか、ボールを奪いにいくことにトライしてくれましたが、それがうまくいかなかったです。そういったシーンなのでカウンターを狙われるということもある中で、結果、失点を重ねたように思います。

ー中原選手が出なかったのはチーム事情でしょうか。後半、ユース所属の二人が出場し、アグレッシブに戦っていたのは収穫だと言える部分だと感じましたが、監督はあえて収穫をあげるならどういったところだと思いますか?

中原に関してはチーム事情というか、トップチームのメンバーが代表選手が抜けている中で、人数をかけているところもあったので、そちらにまわるということでした。収穫については、選手に求めているボールを奪うとか、奪ってまた出て行く、切り替えてまた奪い返すというところの局面の強さだったり、連続性はよかった部分ですし、岩本にしても足立にしても5〜6月に感じられなかった力強さも出てきましたし、高江にしても前線でプレーする時間もあれば、サイドバックにも回しましたが躍動感を持ってやっていましたし、それが1つのチームとしてリンクできなかったのでこういった展開になりましたが、1つ1つのプレーを振り返るといい点もありました。ただチームとしてリスクを負いながら点を取りに行っていたので、裸にされたセンターバックは厳しい部分はあったと思います。

ー平日ナイターの試合で観客数としてもホームでの試合としては一番少なかった。どこか、そういう空気感の影響を感じたところはありましたか。

ときどきパタッと歓声が止む瞬間がありましたけど、あまりそれは…選手に聞いて見ないとわからないですがやりづらさになったようには感じなかったです。(気持ちの油断につながったところもなかったですか?)それは選手個々にあったかもしれないですが、チームとしては試合に向けて調整して行く中では、平日だからというのは特になかったし、いざ試合が始まっても、メンタルというか入りの部分では、ふわっとはいることはなかったので、求めていることは見られたと思います。

●GK林瑞輝

1点目は完全にミスです。(あの1点目で珍しく自分の中で流れをつかめなかったように見えました)起きたことは仕方がないって思っているつもりだったんですけど、試合が終わって考えて見ると、どこかで引きずっていたのかなっていうのは思います。(FKもああいう形で2点やられてしまった)1本目に関しては自分のやろうとしたことがあって、失点の仕方にダメージはそこまでなかったんですが、5点目、後半のフリーキックはぜったいにしたらいけないGKとしてのミスなので反省して2度と起こさないようにしようと思います。(そのFKでの1失点目にしようと思ったチャレンジはどういうことだったのでしょうか?)ボールを隠されて見えない中で、相手のキッカーも二人いて、いろんなことを考えながらいて、ボールを見るコースを自分から見て左に、真ん中よりに早いコースに蹴らせようという狙いがあったんですが、それで1歩動いたことでファーのコースが届かなかったので、そういうのも欲を出さずにじっくり止まって構えていたらよかったなっていうのは思いました。(安定したパフォーマンスをここまで出してきた中で今日はらしくないパフォーマンスも多くて、最悪の誕生日になってしまいました)今まで自分の中でも悪いことは少なくて、なるべくチームを助けることをやってこれていたんですが、今日はこういうプレーをしてしまって、チームのみんなにもすごい迷惑をかけたし、サポーターの皆さんにも申し訳ないですが、下を向いていても仕方ないので。今日はおそらく引きずると思うんですが、次の練習から顔を上げて、今日の試合以前のパフォーマンスにすぐ戻せるように。次、出られるかわからないですが、出れるなら特にミスを繰り返さないようにやっていきたいです。

●FW岩本翔

途中から入りましたが、ピッチに立ったら結果を残すと思っていて、自分は点を取れたんですけど、大敗してしまったので、また次の試合に向けて頑張りたいと思います。(コンビネーションのところで気をつけていたところは?)やっぱり失い方とかが悪ければカウンターで失点までつながってしまうので、そこは心がけていました。(ゴールについて)点を取ったのはよかったけど、そのあとまた流れが悪くなってしまったりもして…でも自分の中では点が取れて、また次に向けて頑張ろうと思えました。(明確な数字を残すことはアピールにつながると思いますが)やっぱり結果を残していかないとU23でもスタメンで出れないし、普段から何より結果が大事だと思っているので、次も試合に出て結果を残せるように、勝てるように頑張りたいです。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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