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<ガンバ大阪>ゴールラッシュで快勝。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ホーム・市立吹田サッカースタジアムでのJ1リーグ8節、大宮アルディージャ戦。久しぶりに4バックの布陣を敷いたガンバ大阪は、立ち上がりから全員がハードワークを見せ、16分に井手口陽介がミドルシュートで先制すると、41分にも初の『古巣』戦を迎えたMF泉澤仁が移籍後初ゴールとなる2点目を奪い2-0で折り返す。後半も攻守の切り替え、球際の部分でしっかり戦う姿勢を示しながら54分の倉田秋が3点目を奪い突き放すと、以降も大宮を圧倒。62分にはMF堂安律のJ1初ゴールとなる4点目、65分には三浦弦太が同じくJ1初ゴールとなる5点目、そして77分には再びMF堂安が得点を重ね、6-0で快勝した。試合後のガンバ大阪選手のコメントをお届けする。

●DF三浦弦太

システムどうこうというより、全員がしっかりハードワークをできた試合。(中盤ボックスになった中で一番気をつけていたことは?)3バックの右だとなかなか全体に対しての声はかけづらかったところもあったけど、4バックの真ん中に入ってラインコントロールだったりコンパクトにすることだったり、リスクを管理するところだったりというのは3バックの時より意識して管理できたと思います。(セレッソ戦は蹴る展開になってしまったけど、丁寧にボールをつなぐ意識も高かったようにみえました)そうですね。それはみんなの中で意識があったと思うし、距離感もよかったのでそういった意味でよくボールが動いたというか、そこは今後ももっともっと間に顔を出したりしたいなと思います。(三浦選手がいない昨年は4バックの中盤ボックスでやっていましたが、改めてこのシステムの良さは?)そうですね。オーソドックスですし、みんなはずっとやってきていることもあって動き方もはっきりしていますし、コンパクトに保てたり、前から守備でプレッシャーをかけられたり、そういった部分は重くならずできたのかなと思います。(相当みんながハードワークをして中も閉めていた。相手もサイドから放り込むしかなかったという意味ではみんなで勝ち取った試合?)そうですね。攻撃も守備も球際だったり、全員の細かい意識というのが出たんじゃないかと思います。(ここのところ失点が続いていた中で完封で試合を終えられた)そうですね。DFとしては無失点で終えられたことが一番嬉しいですしこういう試合をどんどんしていきたいと思います。

●FW赤崎秀平

(最後までどうしてもとりたいという気持ちも現れていました)そうですね。監督もチームメイトもそういってくれていたのでとりたかったですけど、また練習して次は獲れるようにしたいです。(前線でボールをおさめるところはセレッソよりおさまる回数も多かった)そうですね。そこはFWがというよりチームとして丁寧にボールを保持できた。ロングボールも少なかったし全員がちゃんとボールをまわるという意識でやれたと思います。コンビネーションというよりは…普段なかなかチャンスが回ってこない選手がチャンスを掴んだ中で、みんなが結果を出そうとして戦った結果。実際に結果が出て良かったと思います。

●MF井手口陽介

もしかして、20000ゴールちゃうんみたいな空気にはなっていたけど、ハーフタイムでやっとさんとかが残念、と(笑)。がっかりはしてないです。チームとして結果が出すことが大事だったので。(久しぶりの4バックでダブルボランチの一角を担った。やりやすそうにプレーしていましたが)そうですね。久しぶりの4−4−2で自分もやりやすかったのもあるけどチームとしても切り替えとか、守備、攻撃ともに考えが共有できていたことで、すごくやりやすかったです。(シュートは狙った?)枠に入ったらいいかなっていうくらいの感覚で打ちました。最近は先制点を取られる試合が多かったので、先制して早いうちに2点目もとれたということが今日の結果につながったと思います。

●MF藤本淳吾

律とポジションを変わりながらいい感じでやれましたね。(ゲームを作るところに顔を出すことが多かった)そうですね。それは…やっとさんがいない分、テンポを作るところに自分も関わった方がいいのかなという風に思っていたので、もうちょっとボランチのところをフリーにできるような動きができたら良かったですけど、でも、思ったより相手もこなかったので。1点目も自分のところにマークがついたところに陽介が入ってきて、そこからのミドルシュートだったので、そういう作りができたのは良かったです。(2点目の泉澤選手のゴールシーン。泉澤選手がフリーなのが見えていた?)いやあ、あそこは自分で打とうと思って、一応ぱっと顔をあげたら、あまりにも仁がフリーだったので…出すか…と思って出してしまった感じでした(笑)。(3点目も藤本選手のシュートのこぼれ球からでした。自分がミドルで狙うことも考えながら使うことも考えながらで、効いていましたね)その前で秀平に出したパスが効いていたというか…あれがあったから相手も下がったし、だからシュートまでいけたと思うので、こういうプレーを続けていきたい。今日ら仁、秀平、僕、律、と普段は先発じゃない選手が先発を飾って結果を出して…僕も前回普通にメンバーを外されていただけに、点を取れたら良かったですけど、最低限のアシストができたという意味ではどうなんでしょう、っていう感じですが、でも、今日はやっていて楽しかったです。今日はシステムが変わったからというより…システムはシステムで、最初はスタートその位置ですっていうことなので、やりにくければピッチで選手でやりやすいようにすればいいだけの話なので、別にシステムが問題だとは思っていなかったのですが、今日はバランスが良かったし、個々もしっかり役割を果たせていたということだと思います。

●DF米倉恒貴

(復帰戦でした)長かったです。とにかく試合に出れて、良かったです。(まずは守備を破綻させないようにしながらタイミングよく上がっていく意識でした?)そうですね。試合前は監督に攻撃で、前のポジションで考えてるって言われていたので、試合を見ながら前でのプレーをイメージしていたんですけど、試合の展開的にサイドバックで慣らさせてくれたと思うので、それはありがたかったです。(シュートも狙いにいったりその時間の中でやれることを確認できたことも多かったのでは?)そうですね。試合勘を戻すためにも、とりあえず攻撃に絡もうと思っていたので、積極的にできたのは良かったですけど、もうそんなこと言っていられる年齢でもないし、結果を出さなきゃいけないので早く数字で結果を出せるようにしたいです。(感覚のところ、サイドチェンジのボールとか最後はぴたっとはまったりもしたけど、実際に試合感とかはどうですか?)パスとかではなく、相手との競り合いとか、DFの時にここにくるかもって予測とか、攻撃でここにくるかもっていう予測というところが試合をやっていないと戻ってこないと思うので、そういう部分を少しずつ戻していくしかないと思っています。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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