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年間MVPは深草駿哉(火の国サラマンダーズ)。元DeNA大河らがベストナイン【九州アジアリーグ】

田尻耕太郎スポーツライター
MVPとベストナインをW受賞した深草駿哉

 プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ九州アジアリーグ」の年間表彰式が6日、熊本市内のホテルで行われた。

 創設3年目を迎えた同リーグでは火の国サラマンダーズが3連覇を達成。火の国は独立リーグ日本一を決める「日本独立リーググランドチャンピオンシップ」でも昨年に続く優勝を果たし、2年連続日本一を達成した。

 また、10月26日に行われた12球団ドラフト会議では北九州下関フェニックスの大江海透投手がオリックスバファローズから育成2位、大分B―リングスの川上理偉内野手が中日ドラゴンズから育成4位指名を受けた。

 年間表彰式にあたる「ヤマエグループ九州アジアリーグ AWARDS 2023」では年間最優秀選手(MVP)が発表され、火の国サラマンダーズの深草駿哉捕手が初めて受賞した。

 深草は身長163cmと小柄ながらガッツあふれるプレースタイルと二塁送球1.77秒を記録するスローイング能力を武器に、王者火の国の正捕手としてチームを引っ張った。捕手ながら打撃成績も打率.342(リーグ5位)、5本塁打(同6位)、31打点(同13位)、出塁率.448(同3位)をマークした。

MVP深草「大江さんから教えてもらいました」

 深草は表彰式を欠席したが、電話取材に応じて「MVPと聞いた時はまさかと思いました。フェニックスの大江さんから教えてもらいました。結果としては納得いく成績を残せた。大きく成長できた1年でした」と振り返った。

 今オフ、火の国から来季の去就については発表が行われていない。「ドラフト指名を目指したけど、その目標を成し遂げられなかったのが悔しい。来季は本当に勝負の1年になる。死に物狂いでやりたいです」と誓った。

 また、今回の表彰式では九州アジアリーグの今季ベストナインも発表された。ファン投票とリーグ理事会によって選出されたのは以下のとおり。

【2023年ベストナイン】

先発投手       火の国サラマンダーズ    松江 優作

中継ぎ投手      北九州下関フェニックス   橋爪 海人

抑え投手       大分 B-リングス       福地 元春

捕手         火の国サラマンダーズ    深草 駿哉

一塁手        北九州下関フェニックス   中村 道大郎

二塁手        北九州下関フェニックス   平間 隼人

三塁手        北九州下関フェニックス   大河

遊撃手        北九州下関フェニックス   宇土 憲伸郎

外野手        火の国サラマンダーズ    中山 翔太

外野手        北九州下関フェニックス   吉岡 翼

外野手        大分 B-リングス       新太郎

指名打者       火の国サラマンダーズ    大﨑太貴

(※写真はすべて筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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