プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ 九州アジアリーグが６月３日、熊本市のリブワーク藤崎台球場で行われ、火の国サラマンダーズと宮崎サンシャインズがダブルヘッダー（前日中止により日程変更）で対戦した。

【第１試合】松江が今季２度目の完封

【６月３日　ヤマエグループ九州アジアリーグ　リブワーク藤崎台】

宮崎　　`０００００００　０

火の国　`０００２２０×　４

※ダブルヘッダーのため７イニング制

＜バッテリー＞

【宮】●中島、友田、佐々木、山内――松尾

【火】○松江――深草

＜本塁打＞

なし

＜スタメン＞

【宮】９糟谷　６目黒　４今津　Ｄ宮下　３藤原　７田中　５筒井　２松尾　８梶山

【火】７瀬井　５大崎　９アルバレス　３山本　６仲村　Ｄ山口嶺　２深草　４高山　８柏木

＜得点経過＞

４回裏【火】柏木、２点タイムリーで先制（火２－０宮）

５回裏【火】仲村が右前打。右翼手が失策し二塁走者が生還。深草が押し出し四球を選ぶ（火４－０宮）

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完封の松江「藤岡コーチのアドバイスもあって」

　火の国の松江優作が３安打９奪三振の無四球完封勝利（７イニング）で今季２勝目を飾った。２つの白星はいずれも完封勝利。前回は９回１安打で投げ切った。

　控えめの左腕は「いい時と悪い時がはっきりしている。いい時を多くしていけるように頑張りたい」と静かに振り返ったが、マウンドに上がると声を上げながら打者に向かっていく強気なスタイル。直球は１４０キロ前後だが、この日はバットを４本へし折るなどキレ味があった。

「直球の力を出したくて、今年の最初は振りかぶっていましたが、いまは藤岡（好明）コーチのアドバイスもあって『遊び感覚の中で発見した』少し上半身をひねるトルネード投法を取り入れています」

　また、この試合では久しぶりにバッテリーを組んだ深草との呼吸も良く、緩いカーブを効果的に使った。

　パワー系投手全盛の中で、制球力を武器に”柔よく剛を制す”というタイプの左腕。

　今季、阪神タイガースで大活躍している大竹耕太郎の投球スタイルを連想させる。火の国が本拠とする熊本は奇しくも大竹の出身地。これも不思議な縁だ。

　完成度の高さは独立リーグの中でもトップレベル。ＮＰＢドラフト指名に向けて、アピールを続けていく。

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【第２試合】火の国・水野が１５１キロで１回３Ｋ

【６月３日　ヤマエグループ九州アジアリーグ　リブワーク藤崎台　３４５人】

宮崎　　`００１２０１０　４

火の国　`００１２１００　４

※ダブルヘッダーのため７イニング制

＜バッテリー＞

【宮】有水、木山、力丸――宮下

【火】菅原、古殿、石本、徳橋、山口翔、水野――有田、深草

＜本塁打＞

【宮】藤原２号　【火】晴樹３号

＜スタメン＞

【宮】９糟谷　６目黒　４今津　２宮下　３藤原　７田中　５筒井　Ｄ神野　８梶山

【火】４晴樹　５大崎　７小林　９中山　Ｄサンチェス　６仲村　３山口嶺　２有田　８柏木

＜得点経過＞

３回表【宮】梶山、中前適時打で先制（火０－１宮）

３回裏【火】晴樹、レフトへ同点３号ソロ（火１－１宮）

４回表【宮】藤原が２号勝ち越し２ラン（火１－３宮）

４回裏【火】柏木の中飛を野手失策で１点。晴樹が左前適時打（火３－３宮）

５回裏【火】山口嶺が右犠飛で勝ち越し（火４－３宮）

６回表【宮】梶山が山口翔から押し出し四球を選ぶ（火４－４宮）

＜トピックス＞

・火の国の山口翔は最速１５３キロ。制球が定まらなかったが、走者を背負ってクイックでも１５１キロをマーク。昨年は１４０キロ台中盤しか出なかったが、出力は戻ってきている。

・火の国の水野は最速１５１キロ直球を軸に３者連続三振の快投

※写真はすべて筆者撮影