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無念のドラフト指名漏れした「九州大卒」左腕が引退。元巨人モタは自由契約に【九州アジアリーグ公示】

田尻耕太郎スポーツライター
今季の九州アジアリーグで投手タイトル総なめだった芦谷は引退

 プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ九州アジアリーグ」は18日、リーグ球団の選手契約ならびに選手移籍について発表ならびに公示した。

 火の国サラマンダーズの芦谷汰貴投手が任意引退、同球団のイスラエル・モタ外野手が自由契約として公示された。

九大初のNPB入りを目指すも・・・

火の国・芦谷
火の国・芦谷

 芦谷は九州大学時代にも「九大初のプロ野球選手」を目指して注目されたがドラフト指名ならず、NPB入りを目指して今季から火の国でプレー。シーズン開幕後に一気に頭角を現してチームのエースとなり、13勝、防御率1.95、125奪三振の圧倒的成績でリーグ投手三冠のタイトルを総なめにした。

 しかし、10月のドラフト会議では本人も「まさか」とショックを受ける指名漏れ。もともと「1年勝負のつもり」で独立リーグに身を置くと公言しており、引退を決意したもようだ。

元巨人の陽気なドミニカンは自由契約

モタはソフトバンク三軍戦でもホームランを放っていた
モタはソフトバンク三軍戦でもホームランを放っていた

 モタはドミニカ共和国出身で、読売ジャイアンツでもプレーした経験がある。今年3月に火の国入りすると規格外のパワフルな打撃力を発揮。特大ホームランを量産した。最終的には18本塁打をマークして本塁打王に輝いていた。

大分は投打の主力が移籍

 また、リーグは移籍選手を発表した。

 大分B-リングスの江藤奨真投手が火の国へ、同じく大分の薮怜汰捕手兼外野手が福岡北九州フェニックス(来季より北九州下関フェニックス)へ移籍となる。

 江藤は大分県出身で、日田高から名桜大学を経てチーム初年度からプレー。今季は大分の先発ローテとしてチームトップの106投球回を記録して17試合5勝8敗、防御率3.06の成績を残した。

 薮は今季、主に1~3番の上位を打ち、72試合に出場して打率.292、5本塁打、46打点、23盗塁を記録した。星琳高校から折尾愛真短期大学という経歴を辿っており、北九州ゆかりの選手として期待を集めそうだ。

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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