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鷹の祭典で「赤」採用は連覇への吉兆か!? 過去2回は最終戦V決着

田尻耕太郎スポーツライター
2014年、ヤフオクドーム(現PayPayドーム)での鷹の祭典の様子(筆者撮影)

 ソフトバンクは21日、人気イベント「鷹の祭典」で着用する専用ユニフォームのデザインを発表した。

 今年のテーマカラーは赤。「鷹く!レッド2021」と名付けられた。

 鷹の祭典は、福岡ダイエー時代の2004年に「白の奇跡」を銘打って来場者全員に白のホームユニフォームを配布したのを起源となっており、翌2005年の福岡ソフトバンク元年に「鷹の祭典」という名称が誕生した。

 その年ごとにテーマカラーを選定して、特別デザイン専用ユニフォームを作成するようになったのは2006年から。今年で16代目の「鷹の祭典ユニフォーム」となる。

鷹の祭典特別ユニは16代目

 当初は球団カラーの黄色が用いられることが多かったが、その後は赤、青、緑、紫と多岐にわたる色が採用された。

 その中でも「赤」は評判がいい。かつては松田宣浩内野手が「身も心も真っ赤っ赤に燃えていきたい」とコメントしたように、闘争心が掻き立てられるカラーであり、真っ赤に染まったスタンドも大迫力だった。

 ホークスではその赤を「カチドキレッド」と名付けている。かつて2010年と2014年にも「カチドキレッド」を前面に押し出したユニフォームが採用された。

 そのいずれもリーグ優勝を果たしている。しかも劇的だった。

 2010年は残り6試合の時点で首位西武に3.5差をつけられて2位に甘んじていたが、そこからの大逆転劇でソフトバンクとして初となるリーグ優勝を決めた。

 2014年は「10・2決戦」だ。勝てば優勝、負ければほぼV逸という2位オリックスとの直接対決を延長戦の松田のサヨナラ安打で制して涙、涙のリーグ優勝を飾った。

 この2年とも、奇しくもシーズン最終戦での決着だった。

 「鷹く!レッド2021」は今季のリーグ連覇の吉兆ともいえるし、シーズン終盤まで目が離せないハラハラドキドキの展開を予告しているのか。

周東「赤は力強いイメージ」

 また、この日披露目会見に出席した周東佑京内野手は「個人的には今まで赤いユニフォームを着ることがなかったので、すごく新鮮です。デザインも色鮮やか。赤は力強いイメージ。走塁でファンの皆さんに喜んでもらうのはもちろん、力強い打撃も見てもらいたい」とコメント。リバン・モイネロ投手も「良い色でとても気に入っています。母国のキューバの国旗も赤と青と白。その意味でも愛着がわいてきます」と笑顔で話した。

 今年の「鷹の祭典2021」は6月28日の西武戦(京セラドーム)からスタート。6月30日の西武戦(北九州市民球場)、7月9日~11日オリックス戦(PayPayドーム)、7月12日~14日楽天戦(PayPayドーム)、8月31日楽天戦(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)の計9試合で開催される。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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