観客戻ったタマスタ筑後で熱戦!ホークス三軍、松中総監督の四国アイランドリーグ香川に逆転サヨナラ勝ち
四国アイランドリーグはリーグ再開
7月20日、福岡ソフトバンクホークスと四国アイランドリーグplusとの定期交流戦で、ホークス三軍と香川オリーブガイナーズがタマホームスタジアム筑後で対戦した。
タマスタ筑後での有観客試合は今年初めて。ファンクラブ会員の招待客356人が来場した。
また、四国アイランドリーグは今月13日に高知ファイティングドッグスの選手が新型コロナウイルスに感染したことが判明し、それを受けてリーグ全体の試合を中止していたが、この日から試合が再開された。
育成1年目の伊藤がサヨナラ打
【7月20日 定期交流戦 タマスタ筑後 356人】
香川 100000002 3
ソフトバンク 000000022× 4
<バッテリー>
【OG】歳内、龍頭、喜屋武――天野、ヘソン
【H】重田、野澤、大関――堀内、石塚
<本塁打>
【H】石塚
<戦評>
緊迫した投手戦から一転して終盤は点を取り合ったが、最後はソフトバンクが逆転サヨナラ勝ちした。
試合が動き始めたのは八回裏だ。1点を追うソフトバンクは途中出場の高卒1年目の石塚が左翼ポール際へ逆転2ランを放った。しかし、九回表には香川の反撃にあい2点を奪われて試合をひっくり返された。
またも1点を追う展開となった九回裏、2死一、二塁とチャンスを作ったところで同じく高卒1年目ルーキーの伊藤が右越えに大きな打球を放ち、これが逆転サヨナラの2点打となった。
今季が1年目の選手にとっては、プロ入りして初めてファンの前で行う試合だった。殊勲打の伊藤は「拍手をもらえるだけで全然気持ちが違いました。サヨナラ打の打席では、柳田(悠岐)さんからキャンプ中に貰ったバットで打ちました。いつもは坂本(勇人)さんモデルを使ってるんですが、ふと思いついて。バットのおかげです」とニコニコ顔だった。
また、香川にとってもリーグ戦再開の初戦という節目の試合で、最後まで意地を見せた。
香川は今季から、元ホークスのレジェンドで球界では平成唯一の三冠王の松中信彦氏が総監督に就任している。松中総監督は背番号3のユニフォーム姿でベンチ入り。現役時代と変わらぬ大きな声で香川ナインを鼓舞し、九回裏に3番手の喜屋武が先頭打者の出塁を許すと、マウンドまで足を運んで声を掛けるシーンもあった。
同カードは21日も行われるが、球場は筑後第二へと変わる。筑後第二球場での観戦は不可となっている。(了)