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掛布虎に止められた。ホークス2軍の連勝は12まで、ウエスタン記録に並べず

田尻耕太郎スポーツライター
ホークスファーム本拠地、タマスタ筑後でのナイター(撮影は5月の試合)

【7月19日 ウエスタン・リーグ ソフトバンク7-8阪神 タマスタ筑後】

今年は、並べなかった。

19日に後半戦がスタートしたウエスタン・リーグ。福岡ソフトバンクホークスの2軍は本拠地タマスタ筑後でのナイトゲームで、掛布雅之2軍監督率いる阪神タイガースと対戦し、7対8で敗れた。

33日ぶりに敗れ、2年連続での快記録はならず

33日ぶりの敗戦だった。6月16日の中日ドラゴンズ戦に3対9で敗れたが、次戦の同21日の阪神戦から破竹の12連勝(1引き分けを挟む)を飾っていたのだ。7月11日には開幕から独走状態だった中日をとらえて、ついに首位に浮上した。5月30日時点での『7.5差』をひっくり返した。

13連勝となればウエスタン・リーグのタイ記録だった。じつは昨年9月にもソフトバンクは13連勝をしているが、26年ぶりのことだった(リンク・参考記事)。今年もまた、その記録に2年連続で並ぶところだった。

先発大隣がウ・ワーストタイ6敗目

タイ記録がかかっていた7月19日の阪神戦(タマスタ筑後)は、先発した大隣憲司が初回に先制を許すなど3回3失点。味方の失策が絡む不運もあったが、ウエスタン・ワーストタイとなる6敗目を喫した。3番手の笠原大芽も登板直後の5回に4失点。この日までリーグ3位の防御率2.49と好調な左腕だったが、結果を残せなかった。

序盤無得点だった打線はその直後の5回裏、この日2軍降格した上林誠知の2点タイムリー後に明石健志、猪本健太郎にも適時打が飛び出して一挙4得点。その後、江川の5号ソロなどでさらに追撃したが、及ばず。最終回、1アウト三塁の同点機を生かせなかった。

12連勝の軌跡(球場名の後の名前は勝利投手)

6月21日 ○H1-0T(タマスタ筑後)岡本/岡本4番手で2回無失点。スミ一勝利

6月23日 ○H4-1T(タマスタ筑後)大隣/攝津5回、大隣4回零封

6月24日 ○H3-0BS(タマスタ筑後)笠原/カニザレス2安打1打点、笠原7回無失点

6月26日 ○H2-0BS(タマスタ筑後)石川/高橋先発、2番手松本のドラ1リレー

6月29日 ○H4×-3C(タマスタ筑後)山田/延長10回、猪本サヨナラ7号

6月30日 ○H4×-3C(タマスタ筑後)嘉弥真/真砂が逆転サヨナラ打。福田1号

7月5日 ○H8-0BS(タマスタ筑後)山田/猪本5の5、3打点。山田無傷6勝。

7月6日 ○H7-2BS(タマスタ筑後)攝津/塚田2安打3打点。川島2の2

7月7日 ○H3-2BS(タマスタ筑後)高橋/ルーキー高橋5回2失点で2勝目

7月8日 △H7-7T(鳴尾浜)福田先頭弾2号、真砂4号、カニザレス7号

7月10日 ○H10-2T(鳴尾浜)伊藤祐/江川4打点。伊藤祐4年目公式戦初勝利

7月11日 ○H8-4D(ナゴヤ)加治屋/中田先発。復帰の明石が2安打2打点

7月12日 ○H3-0D(ナゴヤ)攝津/攝津4勝、防御率1.76

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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