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鷹の2015年だ 「日本一」で締めくくれ! 400名→18名、ホークスジュニアの精鋭たち

田尻耕太郎スポーツライター

内川が熱く激励

内川聖一の言葉に、ナインは背筋をぴんと伸ばした。

「僕らは今年、日本一になりました。ファームも日本一になりました。ということは、皆さんも…! 左胸に『Sh』のマークを付けた時点で、君たちはホークスの一員です。僕は信じています!」

今年で11回目を迎え、球界の年末恒例行事となった「NPB12球団ジュニアトーナメント」が27日に開幕する。今年の舞台は宮崎市だ。

福岡ソフトバンクホークスジュニアチームは約400名から絞り込まれた18名の精鋭で、6年ぶり2度目の日本一を目指して戦いに臨む。

池田親興監督のもと、18名/400名の精鋭たち

檄を飛ばす池田監督(左から2人目)
檄を飛ばす池田監督(左から2人目)

チームを率いるのは「プロ野球ニュース」などでお馴染みの池田親興監督。そして出口雄大コーチと大野隆治コーチが脇を固める。

今年のホークスジュニアは史上最強レベルだ。練習試合は全勝。その中には今大会に出場するタイガースジュニアやバファローズジュニアとの試合もあった。

130キロ速球投げ込む小学生

注目右腕の関戸投手
注目右腕の関戸投手

一部報道でも話題となっているのが、背番号18・関戸康介選手。小学校6年生、そして軟式ボールにもかかわらず、130キロ台のストレートを投げ込むという逸材なのだ。例年取材をしているが、120キロ台でも十分速いと言われており、練習試合で対戦した相手チームの選手たちは投球練習を見ただけで驚きの声を挙げていた。

スラッガー永井選手の父は元ホークス投手

今回のチームは投手力もいいが、「今年は打撃がいいよ」と池田監督。4番候補となっているのが永井大斗選手。彼の父親は元ホークスの先発右腕、永井智浩元投手なのだ。「練習試合で打ち過ぎているから、逆に本番が心配だけどね」と出口コーチは苦笑いしていたが、体格もよく、長打に期待できる選手だ。

初戦はカープ、2戦目はジャイアンツと

ホークスジュニアは「グループC」。同組は広島東洋カープジュニアと読売ジャイアンツジュニア。

初戦は27日第1試合(午前9:30開始予定・SOKKENスタジアム第2球場)でカープジュニアと対戦する。ちなみにカープジュニア主将の前田晃宏選手の父親は、かつて「天才バッター」と評され人気の高かった前田智徳氏。また、カープ現役外野手の廣瀬純の長男も属している。

予選第2戦は28日第2試合(午前11時45分開始見込み・SOKKENスタジアム)。対するジャイアンツジュニアは、このトーナメント3連覇中の王者。だが、決勝トーナメントに進めるのは各グループ1位のみ。絶対に負けられない戦いとなる。

年の瀬の宮崎で、ホークスのプライドを胸に、「熱男」となって戦うジュニアナインに期待したい。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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