500円プレゼント、20%バック、40人に1人全額バックの電子マネー「PayPay」は使えるか

PayPayという新しい電子決済方法が注目されていますがお得?(画像はHPから)

(はじめに:以下は、広告やらタイアップ抜きで、モバイル決済好きのFPが個人目線で書いてみるものです。わざわざ断る理由は途中まで読めば分かります)

なんと20%還元の電子マネーが誕生、40人に1人は全額無料も

スマホを使ったモバイル決済の手法としてはFeliCa(いわゆるおサイフケータイ機能)を使うSuicaや楽天Edy、nanacoなどがありますが、iPhoneとAndroidの両対応となるとSuicaに強みがあります(iDやQUICPayは両対応ですがクレジットカードから直接払う仕組みなのでポイントが二重取りできない分、電子マネーとしてちょっと弱い)。

FeliCaは国内メーカー以外のAndroidスマホには搭載されていないことが多いのがウイークポイントです。そこで、手軽に両対応できる仕組みとしてQRコード決済(バーコード決済)があります。アプリをインストールしてスマホ画面にQRコード等を表示するだけでiPhoneでもAndroidでも利用できるからです。

LINE Pay、Origami Payなどがこのタイプの決済方式で、どちらも広告やキャンペーンによる高額還元等で積極的にプロモーションしています。

たくさんある中、どの電子マネーを使うかは、悩ましい問題ですが、「PayPay(ペイペイ)」という新しい選択肢が加わることが話題となっています。

しかも「新規設定で500円プレゼント」「20%ポイント還元」「40人に1人全額ポイント還元」という大キャンペーンを打ち出しているのです。

これは個人にとって使い出があるかどうか、多くの電子マネー、モバイル決済をチェックしてきたFPとしてチェックしてみたいと思います。

後発電子マネーがプロモーションでユーザーを増やすのはビジネス戦略的には正解、ユーザー側は徹底的に利用せよ

PayPayはソフトバンクとヤフーが提供するモバイル決済の仕組みです。アプリで初期登録をし(Yahoo!JapanIDを使うと簡単)、PayPayのアカウントに銀行口座からチャージをするか、クレジットカードをひもつけて支払いをします(Yahoo!マネーを利用することも可)。決済時にはスマホ画面にバーコードを表示し、お店でスキャンしてもらいます。

 →iPhoneアプリはこちら 

 →Androidアプリはこちら 

ここまでは一般的なモバイル決済と同様ですが、気になるのはプロモーションです。

○初期登録時に500円分(最大で2000円分)もらえる

まず、初期登録が完了すると500円相当のポイントをもらえます。カードタイプの電子マネーなどでは発行手数料やデポジットをユーザーが負担することがありますが、むしろポイントをもらえるわけです。

なお、ソフトバンクかワイモバイルのスマホユーザーなら口座連携までいくと500円分のポイントもつきます。

ちなみにこのコラムを読んで今すぐアカウント登録して5000円チャージすると1000円分増量されてチャージするキャンペーンも行われています(12月3日まで実施)。すべて合計すると2000円相当のお得ということになります。

○20%還元キャンペーンがある(12/4から)

もともとPayPayには0.5%のポイント還元がうたわれています。ところが、12月4日から行われる「100億円あげちゃうキャンペーン」により、利用額の20%を還元するしくみにグレードアップされます。ひとりあたりの還元の上限は50000円とありますが、25万円まで対象ということですから、普通の利用にとっては十分でしょう。

ただし100億円の累計還元額に達したところでキャンペーン終了可能性があることが示唆されています(期限自体は来年3月末)。利用してみるなら早いうちがいいかもしれません。

○40回に1回全額還元(10人に1人の場合も)

もうひとつ、抽選で利用額が全額還元されるキャンペーンも用意されています。まず40回に1回、全額還元されます。しかしヤフープレミアムの登録者ならこれが20回に1回に、ソフトバンクかワイモバイルのユーザーでYahoo!アカウントを設定済みの場合は10回に1回に確率がはねあがります。

2~3万円の大きな買い物をしたとき、4000~6000円の還元ポイント(20%)も魅力ですし、うまくいけば全額バックされる可能性もあるというわけです。

 →条件等詳細についてはPayPayのWEBを参照してください

後発組の電子決済方法としては、大型プロモーションにより、ユーザーをひとりでも多く獲得することが欠かせません。テレビCMもいいのですが、利用者に直接プロモーションコストがバックされるほうがうれしさは増します。

大きな還元をゲットできることは割安な買い物ということになりますから、まずはユーザーとしてメリットを使い込んでみたいところです。

利用シーンをチェックして、大型出費で行くか、少額出費で行くか悩もう

どんな還元率が高い電子マネーだろうと、利用店舗がなければどんなチャージもポイントも役立ちません。SuicaもJRに乗れる便利なICカードの範囲を超えて便利になったのは、ローソン、ファミマ、セブンイレブンの全てで利用できるようになったことと、交通系ICカードの連携が広がってからです。PayPayはどうでしょうか。

PayPayのホームページには利用可能な店舗一覧もありますが、日常的な利用シーンとして欠かせないコンビニについてはファミリーマートが近日対応となっているのみです(ミニストップ、ポプラも近日対応予定)。こちらはできれば大手三社の全対応に期待したいところです。

一方で、和民をはじめとした居酒屋チェーンが比較的多く対応店舗として名乗りを上げており、こうした利用シーンは高額決済をしてポイントバックを得るチャンスになりそうです。

家電量販店ではヤマダ電機とエディオン、旅行代理店のHISが近日対応となっています。ただ、店舗対応数はまだまだです。

ここでは個人向けのコラムですから、利用店舗サイドに向けたビジネスモデルの解説はしませんが、積極的な対応店舗拡充を目指しているとしており、一気に利用店舗が増えれば、魅力的な決済手段に浮上してくるかもしれません。

ちなみにPayPayアプリには地図と連動して近くの利用可能ショップが検索できる仕組みがあります。似たようなサービスはOrigamiPayも実装していますが、利用店舗が限定されている決済手段としては、自宅や仕事場近くの利用可能店舗を探してみるところからはじめてみるといいでしょう。

当面、FeliCa系電子マネーと併用 目下の最大のライバルはLINE Payか

Suicaや楽天Edy、nanacoやWAONなど、カードタイプの電子マネーからスタートしてきた先発組に追いつくのはそれなりの時間がかかりそうです。いきなり全面切り替えをするというよりは、併用しつつ、還元率の高い場合はPayPayを使う、という利用方法が現実的でしょう。

例えばファミマで買い物をするならSuicaよりPayPay、というような部分的な置き換えです。これだけでも還元率を考えれば面倒よりもお得度が上回ります。

しかし、いくつも電子マネーの設定をするということも非現実的です。「FeliCa系で1ないし2種類」「QRコード系で1ないし2種類」を設定するのが管理できる上限となるはずです。

だとするとQRコード決済のライバルとしては目下の最大のライバルはLINE Payとなりそうです。Origami Payはクレジットカードからそのつど引き落とすタイプなので併用していてもほとんど問題となりませんが、LINE PayとPayPayはチャージの概念があるので「あっちにもこっちにも2000~3000円チャージされている」という状態は避けたいところで、ひとつにしぼる可能性が高いからです。

LINE Payは利用額に応じてポイント還元率が変動したり、一部店舗にて期間限定10%還元を実施するなど、PayPayに負けず劣らずのプロモーションを展開しています。

また、LINE PayとPayPayは、個人間送金にも対応しているのが強みですが、LINEでつながっている友達同士であれば、割り勘の連絡から精算までLINEで完結できるのは強みがあります。

PayPayに対抗してLINE Payも次のプロモーションを展開してくるかもしれません。ユーザーとしてはLINE Payが勝つかPayPayが勝つか、プロモーションを徹底的に活用していきながら見極めてみたいところです。

(終わりに:……ということでヤフーとソフトバンクが展開するPayPayについてYahoo!ニュース個人枠でコラムを書いていることになりました。しかし、ユーザーの損得だけの目線でまとめてみたつもりです。もちろん通常の原稿料以上の報酬は発生していないことを改めてお断りしておきます。)