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監督中心か、選手中心か。伝統の狭間で揺れるジダン監督の分水嶺

杉山茂樹スポーツライター
(写真:アフロ)

 レアル・マドリーの雲行きがどうも怪しい。国内リーグでジローナに1−2で敗れると、3日後のチャンピオンズリーグ(CL)でもトッテナム・ホットスパー(スパーズ)に1−3で完敗した。

 

 CLのグループリーグでレアル・マドリーが属するH組は無風区。グループ突破は確実な情勢だが、決勝トーナメントでは苦戦必至だろう。CL3連覇の道のりは厳しいと見る。

 

 何を隠そう、ユベントスに4−1で大勝した昨季の決勝を観戦しながら、あるいはと、疑心暗鬼になっていた。来季も同じやり方で戦うと、危ないのではないか。ぼんやりとだが、現在の姿を想像することができた。

 

 バルセロナはどんな時でも、ほぼ同じスタイルで戦う。基本は4−3−3。0トップで戦ったり、3−4−3で戦ったり、4−2−3−1で戦ったこともあるが、何十年もの間、3FWのスタイルを貫いている。

 

 監督の方針と言うよりクラブの方針だからだ。クラブはそれに則した監督に招く。3FWが貫かれている理由だ。「バルサは伝統的に監督ありきのチーム。対するマドリーは選手ありき。まず選手の個人能力を重視する。監督中心対選手中心。これが両者の関係を示す構図です」とは、現地のベテラン記者の言葉だ。バルサが、現在のレアル・マドリーのような2トップの下に10番タイプの選手を置く、中盤ダイヤモンド型4−4−2で戦うことは、まずあり得ない。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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