現代サッカーにおける両サイドバックの重要性とNZ戦、ハイチ戦に見る日本代表の現状

写真:岸本勉/PICSPORT

 3-3に終わったハイチ戦後、「私は監督を長くやってきましたが、こんなに内容が悪い試合を見たことはない」と吐き捨てたハリルホジッチ。だが、その4日前のニュージーランド戦(2-1)も、かなりひどい内容だった。2得点のうち1点はPK。相手DFの手に、山口蛍のミドルシュートが当たって得たものだが、そのシュートが向かった先は、GKの正面だった。

 相手の力、そしてニュージーランド戦を従来のスタメン組で、ハイチ戦をサブ組で戦った事実を考慮すれば、むしろ引き分けたハイチ戦の方に救いはある。「こんな試合は初めてだ」と、ハイチ戦の不出来を強調すれば、苦戦したニュージーランド戦の悪い印象は、ともすれば薄れがちだ。ハイチ戦に気を取られすぎていては本質を見誤る。

 ハイチ戦。相手の守備がガタガタだったので褒めすぎは禁物だが、その前半の戦いに限れば、むしろニュージーランド戦を上回っていた。

「サッカーはサイドバックが活躍した方が勝つ」

「現代サッカーのキープレーヤーはサイドバック」

 これは、欧州取材を通して多くの監督、評論家から聞かされた見解だ。最近の顕著な例は、パリSG対バイエルン戦(チャンピオンズリーグ第2週)におけるダニ・アウベスだ。パリSGの3ゴールすべてに絡む大活躍。パリSGの勝利は、彼の存在なしには語れなかった。

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杉山茂樹

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、W杯は82年スペイン大会以降9大会連続現地取材。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、「崩壊以後」(じっぴコンパクト新書・実業之日本社)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「攻撃的サッカー」(PHP新書)など。最新刊は「監督図鑑」〜世界と日本の現役サッカー監督176人のすべて~日本代表次期監督を探せ!!(廣済堂出版・2016年10月18日発売)

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