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観客動員数は過去最高か。オーストラリアがアジアカップで優勝を飾った理由

杉山茂樹スポーツライター
雨中の一戦にもかかわらず3万6千人もの観衆を集めた準決勝、韓国対イラク@シドニー

オーストラリアで行われたアジアカップ。何に一番感激したかと言えば、それは観衆の数になる。閑古鳥が鳴いていたスタンドはなし。アジアカップ史上最大の観客動員数ではなかったか。

オーストラリアは、決してサッカー大国ではない。日本の方が勝っていると自負している日本人は多いはずだ。オーストラリア戦のスタンドが満杯に埋まるのは分かるが、こちらの目に眩しく映ったのは、自国絡みではない試合にも、多くのオーストラリア人が足を運んでいたことだ。

毎試合、スタンドの半分ぐらいは埋まっていた。平均で2万人は超えていたと思う。メルボルンで行われた日本対ヨルダン戦のチケットは、早くからソールドアウト。日本戦が、満杯の中で試合が行われたことに、感激せずにいられなかった。

シドニーで行われた準決勝の韓国対イラクも、雨が激しく降る中での試合となったが、3万6千人もの観衆がスタジアムに来場した。

思い出すのは、2011年にドイツで開催された女子のW杯だ。地元ドイツは準々決勝で日本に惜敗。決勝は日本とアメリカの対戦だったにもかかわらず、フランクフルトのスタジアムは満員に膨れあがった。

スタンドで見ることが好きな人種。サッカーそのものが好き。スポーツそのものが好きという感じがよく伝わってきた。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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