Yahoo!ニュース

勝てない以前に面白くない日本のパスサッカー

杉山茂樹スポーツライター

面白いか、面白くないか。

サッカーを観戦する上で、これはとても重要な問題だ。少なくとも、僕はこれを一番の価値基準にしている。勝ち負け以前の問題として捉えている。日本代表に対しても同様だ。0勝1分2敗、得点2、失点6という成績より、こちらの方を重視する。そう言い切りたい気持ちを強く持っている。

グループリーグ最下位に終わったブラジルW杯。敗因はいろいろあると思うが、面白かったか、面白くなかったかの視点で語ろうとする人はあまり見かけない。今回は、酷い負け方だったので、そうしたことを考えている余裕がないのかもしれないが、僕の場合は、それこそが真っ先に目に止まった。

面白くない。面白いものに見えない。目に鮮やかなものとして飛び込んでこないことが、結果以上に腹立たしかった。

面白さをどこに求めるかは人によって違う。それは、ともすると感覚的な言い回しに聞こえるが、僕には明確な尺度がある。中盤の面積だ。ボールが回っていきそうな範囲。展開可能なエリアの大きさだ。

多くの日本人と同じように、僕もパスが回るサッカーが好きだ。しかし、一言でパスといっても種類は様々。見たいのは有機的なパスだ。弾けるような展開、胸の透くような展開だ。いかにボールが活き活きと回っているか。それが面白さ

の基準になっている。

中盤のエリアについて敏感になったのは、クライフの言葉を聞いてからだった。

この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。

たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2014年8月

税込550(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

杉山茂樹の最近の記事